【北海道 道東登山旅(0)】百名山巡る旅!羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳への旅(導入編)

f7db460f02dd2dd9d33a0faa4d67f38c - 【北海道 道東登山旅(0)】百名山巡る旅!羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳への旅(導入編) 旅行記

旅に出る時はいつもそうだ。

飛行機を取るときはなぜかストレスがあるし、前日は思っているほど高揚感がない、いや、それどころか面倒くさくさえある。何度出掛けていてもそうなのだ。

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今回は成田からのLCC。行くだけでも面倒臭いのにLCCの荷物チェックをクリアせねばならぬ。成田空港でLCCのピーチの厳し目(ど平日だからか)のチェックをくぐり抜ける。ピーチの重量担当の番人曰く「カメラも荷物です」と。確かにその通りである。しかし易々と受け入れるわけにはいかない。カメラを抜いたら5.6kgで、カメラを入れたら7kg超過は先ほど確認済みだ。というか、カメラ重たくないか?

なお、今回の場合は預け入れの荷物があり、そいつは計画通りなのであらかじめ支払い済みだ。

荷物を預け入れる際にカウンターで手荷物も計量された。荷物を預け入れる場合は通常の番人のいる重量測定を通らずに保安に行くことができる。なので重量測定を迂回できるチャンスだったのだが、今回の場合は現金が13円しか手元になかったため、荷物を預けた後に国際線出発フロアひとつ上にあるローソンのATMに向かうことを余儀なくされたのだ。

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荷物の預け入れだが、これまでは地方遠征登山の時も65リットルのザックで臨んでいたが、前のくじゅうの時に「現地はクルマ移動、麓に泊まるのだからゴロゴロ引いたほうが邪魔にならないのじゃないか」と気がついてしまった。そのため今回は35リットルの登山リュックと60リットルぐらいのソフトキャリースタイルにしてみた。

しかしながら、今回はチャンスを逃したためちゃんと荷物重量測定をすり抜ければならぬ。追加でお金を払いたくない私は、重量の番人に「お昼入っているので食べてからまた来ていいですか?」と事実を述べて一度後ずさることにする。

仕方ないから、一度ミニストップ近くのベンチにさがって先ほどローソンで購入したパンを食べ、ジャケットを出す。また重量感のあるものをポケットに入れるという定番の策を取り、さらにカメラをジャケットの下に隠してみた。

とりあえずこの作戦で番人の脇をすり抜けて追加料金なしで抜け切った。何せカメラはカラダの一部だ。

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6月だというのに東京は破滅的な暑さだ。東京電力は節電しろというし、知事は「節電に頼っているようでは云々」と電力会社にのたまっているし、トルコは北欧2ヶ国がNATOに入ることを容認した。それに加えて我ら国民の代表内閣総理大臣殿は参院選の真っ只中にドイツのサミット、スペインのNATOの会合に行くという状況だ。というか節電しないと停電するぞ、って途上国か。

そんな2022年の上期が終わるように世の中も終わらんとしているが、2022は翌日から下期なのであるにも関わらず、第2022期下期だからといって世の中は大きく変わることはなさそうだ。

そんなことはどうでもよいのだが、コロナ以前は国内ひとり旅は苦手だったが、ちょうど良い仲間を探すのが億劫になり国内遠征登山をソロでするようになってしまった。そもそも世間がなかなか海外に行かせてくれないことが元凶だ。ひとりでどこかに行ってしまうようになるプロセスは海外ひとり旅を始めたときと似ている。とはいえ、登山だからと国内ひとり旅を自分に納得させているが、やはり苦手である。

さて、だらだらと書いてしまったが今回の最初の目的地は羅臼だ。

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ピーチは遅れることなく女満別に着いた。

体温ほどの関東の気候とは違い、シャツを透き通る空気感が心地よい。荷物受け取りのターンテーブルを超え(私のが3番目に出てくるという奇跡)、レンタカーを手に入れる。私ともう一組しか同じ便での利用客はいないようだった。

今回の愛車はヴィッツだ。ノート、フィットと並んでもはや愛車と呼んでも良いかもしれない。本音を言うとSUVとかに乗りたいのだがまぁ必然性がないからそれは仕方ない。しかしたまにはヴィッツ、ノート、フィットではなく、欲張らないのでデミオ、スイフト、マーチ、パッソらへんでも構わないので変化があるとありがたい。そう考えると昨今のカーシェアはいろんな車があって面白い。

レンタカーを借りる際に「どちら行かれますか?あ、知床の方ですね。今日うちだけで2件スピード違反があったので気をつけてください」と牽制された。

確かにそうだよな、北海道は四度目だが、一度目は北大のみ、二度目は利尻島礼文島(稚内)、三度目は函館奥尻島と、イメージしていた北海道の雄大な道には出会っていない。今回は出会えそうだ。

レンタカーを借り、まずは羅臼のお膝元へ向かう。今回は最もポピュラーな岩尾別温泉登山口から登るルートだ。

最初の宿泊は木下小屋。キャンプ場も視野に入れたが素泊まりで2,500円温泉付きとのことで、その利便性も考えて木下小屋にしておいた。

ペーパードライバーな私は一人の車旅は毎度やや不安だが、適当な音楽やPodcastを聴きながらのんびり走るのは悪くない。道中、ラルズマートで水や食料(晩御飯の弁当、適当なおにぎり、菓子等)、ガスを購入。買いすぎた。

どうやらこのラルズマート斜里店が羅臼に向かう動線上で一番大きいスーパーとのことで、基本的になんでも手に入る。向かいには100円均一やホームセンター、ドラッグストアもある。ラルズマートを逃しても知床にはセブンイレブンもセイコーマートもあるためなんとかはなる。

そんなこんなしながら、予定通り知床自然センターで熊よけスプレーを借りる。最初は観光センターに行ってしまったが、そこから20分ほど羅臼側に向かったところにある知床自然センターでスプレーは借りられる。知床自然センターの営業時間は4月20日〜10月20日は8時〜17時半(それ以外は9時〜16時)のためやや焦っていたが、なんとか17時10分ごろに着いた。

そこで20分ほどレクチャーを受け1000円/日のレンタル代を払う。使い方は教わったものの、ちゃんと使えるかなんだか怖い。というか使う機会ないことを祈る。

なお、頑張って17時半までに間に合うように安全運転をしたが、木下小屋でも借りられるらしい。なんてこった。

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宿泊地の木下小屋に着いたのは18時を回ってしまっていた。自宅を出てから8時間、成田を出てから5時間、女満別を出てから3時間といったところ。悲しいかな、岩尾別温泉から木下小屋への行き方がわからず、岩尾別温泉あたりで20分ぐらい右往左往してしまったのはここだけの話だ。ドジ(ちなみに岩尾別温泉の右を登っていくとすぐあります)。なお、こちら岩尾別温泉はちゃんとした宿で食事も提供があるため日本経済回せる方はそちらへどうぞ。

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そんな木下小屋に入るとウサギがゲージからお出迎えをしてくれる。他のお客様もいらっしゃるようだ。

仙人みたいな管理人にお金を払い、小屋の案内を受ける。

今日は管理人とその友人?(釣りをするらしい)、おいちゃん、若手3人組(テント泊で縦走するらしい、羨ましい)と私。

仙人曰く「クマ、襲われることはほとんどないから大丈夫。見通しが悪いところでは手を叩いて自分がいることをアピールすること。気が付かれなかったら?気が付かれるまで待つ。羅臼平で出会って1時間ぐらい立往生したって前泊まったやつが言ってたな」。

羅臼のクマは襲わない。愉快な語り口で安心させようとしてくれる。とはいえ怖いものは怖い。今回チキって行くのをやめようかと考えたぐらいだ。何より北海道を選んだ理由の一つに「梅雨が来ないから」があったのだが、本州も梅雨が明けたという事態で、それならそれで雲ノ平とか雲ノ平とか雲ノ平とか行ってみたいところはたくさんある。

クマが襲ってこないことは信じるしかないのだが、羅臼平でヒグマが1時間休憩なさっていたと言うことはネットで出てきた「クマは雪渓より上には行かない」という情報はガセと言うことになる。

とりあえず荷物を置く。私の部屋はおいちゃんと相部屋みたいだ。おいちゃんに話しかけられ、一応話を聞くと大阪から来られて結構登られているとのこと。

事前に調べていた通り、この小屋の温泉は最高だ。外。当然入るのみで石鹸等はない(おそらく使用もできない)。風呂に入り、夕食を食べ、また風呂に入って眠ることにする。

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問題はおいちゃんで、メールの受信音がRPGで敵を倒したような激しめの効果音で、それが22時ぐらいまで何度か流れてきたこと、イビキが強めで、そのイビキで自分自身目覚めていることはどうにかならぬものか。

よく寝られぬまま、起きる時間である3時AMとなった。

続く

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