ワインといえば醸造酒。酵母によってブドウの糖が酵母によって資化されてアルコールとなる。
アルコールとともにできる二酸化炭素ごと瓶煮詰めればスパークリングワインとなる。ワインを蒸留すればブランデーと呼ばれる蒸留酒になる。
赤ワインは赤いブドウの皮ごと発酵、白ワインは皮を除いて発酵。
で、緑に灰色・・・?
【ポルトガル】緑ワインとは?
緑ワインは「ヴィーニョ・ヴェルデ」と呼ばれる。ポルトガルのワインである。
ヴィーニョはご察しの通りポルトガル語で「ワイン」、ヴェルデはご察しの通りポルトガル語で「緑」。カーボヴェルデ(カーボベルデ)という国があるが、それは「緑の岬」の意味。
ポルトガルのワイン法で定義が決められており、アルコール濃度が低く、微発泡のものとなっている。
残念ながらワインの色は「黄緑」、つまり白ワインのような色だ。
完熟する前のブドウを収穫して発酵するため、糖分が少ないためアルコール濃度が低くなる。
ブドウの品種としてはローレイロ、アザール、トラジャドゥーラ、パデイロ、エスパデイロが使用されるらしい。
参考はこちら。
【マダガスカル・モロッコ】グレーワイン・・・?
グレーワイン。Grey wine。
ヴァングリ(Vin Gris)の一種。つまり、赤ブドウ(黒ブドウ)から作られるワイン。ロゼの一種。
はい、終わり。
で、ロゼってなんだっけ?
ロゼは製法によって三種類に分けられます。
(1)セニエ法
赤ワイン用のブドウを用いる。タンクに入れて潰して短時間静置、淡く色がついた果汁を基質に発酵。
(2)直接圧搾法
赤ワイン用のブドウを用いる。白ワインの製法と同じく、ブドウを潰してすぐに搾汁、果汁だけを発酵。この方法で作られたロゼがヴァングリ。
(3)混醸法
赤ワイン用の黒ブドウと白ブドウを一定の割合で混ぜる。はい。
ワインの成分
食品や発酵のことは専門に近いので、その観点から成分を見てみます。
根幹にあるのはブドウを酵母が発酵して色々作る、ということ。
お酒のベース
当然ワインもお酒なので水とエタノールが主成分。
ブドウを酵母が発酵してエタノールと二酸化炭素を作ります。
酸味のベース:有機酸
有機酸は酢酸(酢の主成分)やクエン酸などのこと。酸っぱい。ワインの場合、甘みの成分とのバランスが重要。
総量は0.5〜0.8%ほどで、酒石酸とリンゴ酸という有機酸が主成分。
酒石酸はブドウに特徴的な物質で、ワインの温度が下がると析出してくる。リンゴ酸は強い酸味を有しており、未熟収穫されたブドウに多く含まれる。
風味の主成分:高級アルコール
高いという意味ではないです。常識です。
イソアミルアルコールやイソブチルアルコールが主体で、各々100〜300ppm含有しており、赤ワインの方が多い。
華やかな香り:エステル類
酢酸イソアミル、酢酸エチル、カプロン酸エチルなど。フルーツの風味の主成分ともなる物質。少量だがかなり効果がある。
みんなが大好きなポリフェノール
ブドウに由来する、果皮や種子に多いことから赤ワインに多く含まれる。具体的には赤ワインは2,000ppm、白ワインは360ppmほどとされるが、醸造方法などでかなり異なる。
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お分りいただけましたでしょうか。
ワインは頭で飲むもの、ってこういうことかも。違うか。
美味しく飲みましょう。
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