10月の頭となると涸沢あたりに行く人が増える。私も是非涸沢あたりでテントを張ってみたいものだ。だがその混雑の噂も甚だしいものがある。一人で混雑する山に登ったら悲しい気持ちになるに違いない。
ということで、山小屋も終いにかかっている白馬岳にソロで行ってみた。
往路バス・帰路電車の白馬岳山行計画
今回の日程は2019年10月4日(金)の毎日アルペン号に乗り、5日(土)から6日(日)にかけて登って降りるという計画。
10月5日:都内→(バス)→猿倉→大雪渓→白馬山荘あたりで宿泊
10月6日:頂上あたり→小連華山→白馬大池→白馬乗鞍岳→栂池→(電車)→帰宅
の予定。
3日頃までは日本海あたりに温帯低気圧に変わった台風がおり、そいつの影響は重要だ。一方で私は台風一過も期待していた。
しかし調べてみると9月末で村営白馬頂上宿舎は営業終了。テント場は使えるようだったが、あのあたりは風が強く、私のようなテント泊素人には厳しいと判断した。
潔く白馬山荘に宿泊の予約をした。
白馬岳登山!
仮眠できた!?毎日アルペン号
毎日アルペン号を使うのは初めてだ。竹橋から白馬の猿倉登山口までで9,500円もかかる。普通の高速バスの方が安くて良いかもしれない。
ただし、私の場合は前日に予約したため他のバスが空いていなかったという事情がある。
誰か知り合いいるかな、と思ってはいたが、毎日新聞のファミリーマートで最近よく会う友人に出くわしたのには驚いた。
栗駒山行きのバスはかなり増発していた。
毎日新聞から出発するこのバスでは最後尾の座席があてがわれていた。それ自体は問題がないのであるがリクライニングができない。最後尾に二人しかいなかったが横になるのは禁止のようだ。
そして始まる猿倉・大雪渓からの白馬岳登山
まずは登山届けを出す。まだ暗い中、多少不安な気持ちに襲われながらヘッドライトで照らしながら大雪渓に向けて歩く。私の前には一人いたため、基本的にその人についていけば大丈夫だろう。
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そして始まる大雪渓
大雪渓とはいえ、軽アイゼンを使う必要があるのは10分程度と読んでいた。だがシーズンの終わりだからか5分程度の使用。しかもその気になればほとんど避けることができるぐらいだった。
10月の大雪渓はちょっと怖いようだ。このようにがっぽり穴が空いていた。崩れたりしたら大変なので本当に気をつけたほうがいい。
振り返ると雲海。美しい。
あれ、余裕・・・
毎日アルペン号が猿倉に着くのは5:50、白馬山荘までのコースタイムは約6時間。準備に20分ぐらい、30分程度の休憩を入れたらおおよそ13:00すぎぐらいに山荘の予定。
ところがどっこい。
アルペン号がついたのは5:05、準備をして登り始めが5:20。
9:30前には白馬山荘についていた。
まず、お茶をしよう。持参したパンとコーヒーで一息。
そもそもまだ山荘が営業をしていない(11:00から受付と書かれていた)。
明日の天気がどうなるかわからなかったこともあり、ドコモの電波がある白馬山荘から予約変更の電話を入れて、まだ営業期間である白馬大池山荘に向かうことにした。
美しい稜線歩き
本当に稜線歩きが楽しい。美しい。
秋の訪れを感じる。
そういうことじゃないんだよ・・・夕日。
ということで白馬大池山荘。12時前にはついてしまっていた。この山、日帰りもできるのではないか(とはいえ体力がいるので勧めません。絶対に無理しないでください)。
白馬大池山荘では「サンセットって何時頃ですか?どこから見るのがいいですか?」と聞いた。
「17:45ごろです。乗鞍の方からだと大池も写って綺麗な写真が撮られますよ」と言われた。
その教えに忠実に従っていたら・・・日が沈んでしまっていた。。
なんということだ。
素泊まりの白馬大池山荘
今回は本当はコストをかけたくないというのもあり、白馬大池山荘は素泊まりにした。
山小屋としては普通であるが、お湯や飲料水が無料というのはありがたい。
お湯があるため自炊の効率も上がるし、持参した粉末のコーヒーやらココアやらもとめどなくいただける。
コーヒーを飲みながら音楽を聴いたり、山小屋にある雑誌を読んだり、持ってきたKindleで本を読んだりとある意味至高の時間を過ごす。
しかも自分の部屋(というかブース)は他に宿泊者がおらず、空間を使いたい放題。何より布団を重ねて使えるのがありがたい。
白馬からの下山!
白馬大池から栂池方面へ
5:20。およそ2時間ぐらいでロープウェイ乗り場に着くようだ。
ただし、この日は天気が悪い。雨が降っている、というか雲の中の状態で前があまり見えない。こういう時はゆっくりになるのでコースタイムを長めにみておこう。
乗っている者は私ともう一人のみ。予定通りといえば予定通りだが、早すぎる感はある。なにせ降りてからのバスまでの時間がある。
まさかの早く降りすぎた
栂池高原へ下る始発のロープウェイは7:30だった。私がついたのは7:10。
こんなに早く帰れるなんて。
帰りは9:15栂池高原発のバスに乗り白馬駅へ。そして10:24白馬駅発の在来線から乗り継いで松本へ、松本から13:10発のあずさ18号で新宿へ戻る。
こんなに早く帰られるなんて思っていなかった。それならば小仏トンネルが混む前であろうから高速バスの方が安くて良かった。というかここならば上信越道〜関越道を通るのだろうか。
何れにせよ、早く着きすぎてしまった。自宅に着いたのは16時頃なのでそれなりに時間はかかっているが、下山後に16時に自宅に居られるなんて素晴らしい。
ちなみにあずさはこの時期、松本から先は満席になってしまうためあらかじめ予約しておくと良いだろう。高速バスも良いが、新宿方面の場合は高速道路の大渋滞を覚悟した方が良いかも。
ソロ登山で抱いていた淡い希望
ソロで山に登ればソロできている山ガールと出会えるのではないか、しかも白馬なんだからちょうどいいじゃないか。
とか淡く思っていたが、ソロの山ガールは数名しか見なかった上に、そもそもこの日に白馬を登っている人自体が想像を絶する少なさだった。人が少ないところ狙っているのだからその点においては正しいのだが。
ということで暇な山ガールの方いればこっそり教えてくだs
ソロ登山に関する幾つかの考察
ソロ登山自体は悪くない。リスクが伴うのも事実だから事前準備は重要だ。
小屋泊もそれなりに楽しい。それなりに、だ。ほぼ誰にも純粋に楽しむことができる。
が、かなり性格によるところは大きいだろう。
鉄則通り14時頃に山小屋についた私はKindleで本を読んだり、何もしなかったり、音楽を聴いたり、何もしなかったり、Podcastを聴いたり、何もしなかったり、レモンサワーを飲んだり、何もしなかったりしていた。
そう、暇つぶしのプロでなければ持て余すかもしれない。
逆に一人の時間を満喫したい時には最高だろう。
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