公開日: 更新日:

【ペルー クスコ】雨と光と爆竹と。2020年へのカウントダウン(5)宿に帰ろう

【ペルー クスコ】雨と光と爆竹と。2020年へのカウントダウン(5)宿に帰ろう

カウントダウンが終わったところで、当然新しく始まった2020年のドサクサではしゃぐ者でアルマス広場は大賑わいのままだ。

雨が降り続いていることも影響しているのだろう、潔く帰ってしまう者も多い。まだあちらこちらで爆竹が鳴ったりしているが、我々もどうしようかと言う話になる。

Advertisement

「どうしよう。フリーキスとかもやってないみたいだね」

そう言うどうしようなのか、まぁ不完全燃焼感は確かにある。だがその一方で音楽をガチャガチャ鳴らしたりとかそう言ったことは確かになかった。

「ヨーロッパのクリスマスマーケットも華やかでいいけど、リマのクリスマスはすごかったなぁ」

どうすごかったか聞いたが、忘れた。とにかく活気がすごいらしい。私のように真っ当な社会人として生活している場合はクリスマスにリマにいることは奇跡に近い。まぁ無理だ。

「帰りましょうか」

誰かが言う。確かに雨も降っているし、やることはやった。お酒は飲んでないしもうちょっと盛り上がるかと思ったけどまぁこんなもんだ。

そんなこんなでゾロゾロと歩き始める。気がつけば妖怪三人衆がいない。まぁ旅慣れた妖怪だし、女性陣は全員いるし、また現れるだろう。

「みんなで写真撮りましょう!」

誰かがそう言い、道ゆく白人に声をかけてスマートフォンを渡す。さすが仕事が早い。

テンションの高い白人女性に数枚撮ってもらい礼を言って別れる。そうしてると全く関係ない白人女性2名ぐらいがこっちを見ており、英語で「写真撮っていただいていいですか?」と聞いてくる。

我々は当然、とカメラを受け取ろうとするが、また別の通行人にカメラを渡して写真を我々と撮ってもらう。旅をするとたまにそう言うことがある。

「一緒に撮りたかったんだね」

きっと我々が7人ほどで楽しそうに見えたのだろう。そして再びカサデルインカに向かって歩き出す。

私は仲間がはぐれたりしていないか見渡しながら歩く。別にぶつからないで歩けるぐらいの人混みだ。雨も心なしか弱くなった気がする。

足元には黄色い紙だかなんだかわからない2019年のかけらが落ちていた。

「明日早起きしてゴミ拾いしません?」明後日にはウユニに向かうと言う男性が言った。

「良い日本人を演じるのもありですね!起きれたらやりましょう」私は返す。他の人は「えー、面倒臭い」みたいな空気感だ。まぁそんなことやりたい人でやればいい。

「とりあえず私は初日の出を見ます。宿からです。5時ぐらいに日の出、ここは山に囲まれているから5時半ぐらいかなぁ。あと5時間ないぐらいですね」彼が言った。

「見ます見ます、起きなきゃですね!」私は快く応えた。

* * *

カサデルインカに向かう細い道はすごい人だかりだった。何があるのかわからないが、いつも警察が張っているバーがあるからだろうか。何があるか気になるが、相当やばいんだろうな。

人混みをかき分けて宿への道を進むと警察がバリケートを作っていた。何人かは通してもらえず引き戻される。

「何事だろ」

実際は全然違ったが、なんだか印象としてはデモみたいだ。

突き返される人が一方、通してもらえる人もいた。一歩先を行く私の友達が通っていく様子も見えた。我々もバリケートに近づいて行ってみたらあっさりと突破することができた。

「日本人は普通に行けるみたい。現地の人が突き返されてるみたいだね」

なるほど。確かに人畜無害な我々であるから先に行けて当然である。

私は相変わらず他の宿の仲間の進みを気にしながら宿への急坂を登る。

* * *

宿に戻って一息つき、バルコニーのキッチンに向かうとチリ人のマーティンと私の友人らが赤ワインのコルクを開けようとしていた。コルク抜きは見つかったようだったが、見事に折れてしまっていた。フォークやナイフを駆使しており、コルクは一部砕けていた。

加熱して内部の圧を上げたりしてようやく抜けた。私はご相伴に預かり、すぐにお暇した。

ワイナピチュを登ってさすがに疲れていたのか、すぐに寝た、気がする。シャワーを浴びておいて、シングルルームでよかった。

続く

Advertisement