【マルタ旅行記3】蒼い海と極彩色。他に何かいる?ハジャーイム神殿

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特にBlue Grottoの後に行きたいところは考えていなかった、というか何も考えていなかったので二人には救われた。一緒に行動してくれている時点でかなり救われているのだけれど、ひとり旅の楽しさは一人でないことにある、という矛盾が不思議だ。

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ということでBlue Grottoから比較的近いところにある遺跡に行こうという話になった。行きたいと言った気もするし、言わなかった気もする。いや、そもそも遺跡に行くつもりだった気もするし、そうでなかった気もする。要は覚えていない。

いわゆる「有名な」遺跡はこの時から5年ぐらい前にトルコでエフェソスとかトロイとか見たぐらい。これらもツアーに組み込まれているから行ったのであって、意図的に見に行ったというものはない。あるから行く、ぐらいの気持ちである。

この時も遺跡があるから行く、ぐらいの気持ちだったことには間違いない。

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最高に天気に恵まれていたが、バスは本数が少なく日差しも強かったので、Blue Grottoから遺跡まではタクシーを使った。

地図を見ると歩けそうな気もするが、崖の近くの坂道で上り坂な上、日差しも強い。実際タクシーに乗ってみると10分程度の時間があり、歩かなくてよかったことは間違いない。ただ赤い観光客用のバスは本数が多かったため、タクシー絶対使いません派はそちらが良いかも。

そんなこんなであっという間に遺跡の入り口に着いた。遺跡遺跡と言っていたが、Hangar Qim(ハジャーイム神殿)・Mnajdra(イムドラ神殿)の二つの遺跡がここにある。入場料はセットで10ユーロ。

ハジャー・イム神殿は紀元前2800年から2400年に立てられたと見られており、1839年に発掘が始まってから70年後、1910年に全体像が明らかになったとか。

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ここは世界遺産で、併設される資料館で謎の3D映画で疲労回復し、博物を見ることで再度疲労するという仕様になっている。

考古学的な何かが好きな方には博物を見るのもさぞ楽しいのだろう。

資料は神殿に使われている岩のレプリカとか歴史とか書かれていた気がする。ご自身の目で確認してください。

3D映画は日本でいう縄文時代のような様子や人の生活が映され、考古学的に理解されたであろう当時の儀礼的なところが観察された。雷雨風雨にさらされて今の形になっていくのが映し出された。とても心地の良い時間となってしまっていたことは記憶している。

3Dメガネをかけていたのだが、常用している普通メガネとの組み合わせはこの時も邪魔であり、3Dは案の定全然集中できない。映画の内容のせいではないとも、うん。

一緒にいたウクライナ人のユーリが何を思いながら3D映画や資料を見ていたかは分かりかねるが、Kの方とは息があったようで、「先に進もっか」的な感じで遺跡そのものに向かった。

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資料館を出るてまっすぐ歩くと白いメロンパンみたいなドーム状の屋根が見えた。当然ながら遺跡を保護するために被せられているわけだ。とはいえ発見されるまでは風雨にさらされ続けていたわけであり、このように人工的に手を加えられると違和感がないわけではない。

ちょっとだけ書いたが、この遺跡を含めて「マルタの巨石神殿群」として世界遺産に登録されている。登録基準の4、「人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例」ということであり、神殿建築の技術とかが優れているということなのだと推測できる。

世界遺産は単独の建築などが該当することもあるが、それが地域であったり「群」として登録されることの方が多い。その話はまたいつかどこかで。

まずはハジャーイム神殿だ。

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実際この神殿の建築技術は圧巻で、当時の技術でどのようにこの巨大な岩を積み重ねたのか不思議な空間となっている。

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規模は必ずしも大きくはないが、司祭や祭事に関わる者たちが過ごしたであろう空間やテーブル状に積み重なった石が見られる。

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テーブルは生贄を捧げものとするためのだろうとのこと。神殿らしさとして機能していたということはそのような構造から推測されるのだろうか。というかこんな頑張って岩石を積んだのだから他に推測のしようがないか。

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この岩を立てた方法もわからないし、そもそもこの巨大な岩がどこから出てきたかもわからない。興味がある人は是非考古学的な道に進んでください。


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(ちゃんと続く

この旅行記の第一話第二話およびマルタ全体の解説も合わせてお読みください。

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