【マルタ旅行記1】蒼い海と極彩色。他に何かいる?とりあえず歩き方の通りに行ってみた

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地球の歩き方に1ページ割かれているマルサシュロック。

たとえ1ページとはいえ、旅行客の愛読書、地球の歩き方(というかこれかロンリープラネットぐらいしかない)に割かれているのだからきっと素敵なところなんだろう。ぐらいにしか考えていなかった。

当初行く予定もなかったし、歩き方すらろくに読まない俺は「そんなところ書かれていたっけ?」ぐらいの場所だった。

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地球の歩き方にはそれなりに信頼を寄せている、というかよせざるを得ない。しかししばしば間違いがあり迷ってしまう。スロベニアでは地図が間違っていたし、ラオスではゲストハウスの場所が違うところにプロットされていた。

さらに、世界を旅する日本人は皆それを持ち歩いていて新鮮味がないという問題まである。逆にそれの通りに歩いていれば日本人に結構会うことになる。

だが、そんな地球の歩き方にたとえ1ページでも割いて掲載している街は割と行ってみると面白い。わざわざ時間を割く余裕があればの話だけれど、それなりに理由はある。

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そんなことはどうだっていいんだ。

旅をしていると自分みたいにコミュニケーションが苦手な奴でも必要に迫られて話すこともあるし、流れでそこであった人と観光することもしばしばある。

人によっては本当に一人で旅したい方もいるだろうし目的を持って行動している方も多いため全員に当てはまる価値観ではないが、非日常を求めるという意味では俺の「旅感」にあっているのだろう。

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マルタという国がある。EUに加盟した独立国家で、シェンゲン協定にも加盟している。

キプロスとセットで旅程を組んでいたため4日という短い期間しか滞在が許されなかったが、他の旅と同じように様々な体験と刺激、知見をもたらしてくれた。

自分は理系であるが、小さい頃から地図を眺めるのが好きでマルタという国は場所までなんとなく知っていた。いつも通り、大した理由がなく理由でマルタを選んだのは言うまでもない。

俺は「なんでそんなところに行くの?何があるの?」という問いにほとんど意味を感じていない。当然「サンフランシスコでゴールデンゲートブリッジをドライブする!」「エジプトの紅海をダイビングする」とかそういう目的がある人もいるだろう。

残念ながら自分の場合は「え、行ったことがなかったから。何があるって・・行ったことないからわからない」ぐらいしか返しようがないし、それで十分だと思っている。

だからマルタに行った理由も「行ったことがなかったから。何があるかわまだ行っていないからわからない」ぐらいしか行く前は返さなかった。

だからといって帰ってきてからも「いやーいい天気だったねぇ海が綺麗だったね」ぐらいしか返せない。

ちょっとは気の利いた言葉返したいのに、我ながら俺のコミュ力の低さには困ったもんだ。

実際言葉にして話すのは苦手だ。文字にして過去の体験をこうやって紐解いていくと想像以上に色んな体験をしていることが思い出される。

イタリアではレストランの店員の兄ちゃんと何故か写真撮ったし、オーストリアでは日本人のマダムとヴィントガル渓谷を下って夕食をご馳走になった。残念ながら大半は一期一会だな。

今回の本題であるマルタではウサギ肉のワイン煮なんて初めて食べたし、ホステルでセルビア人青年とアメリカ人おじさんが社会・政治のことで本気で言い合っているのも初めて見た。そしてウクライナ人のユーリと観光をする日本人の女性(同い年らしい)の組み合わせ初めて見た。

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そう、マルタについて三日目だった。

この日はノープランだったため、「ブルーラグーンと遺跡でも見にいくかー」ぐらいの感じ。

泊まっていたスリーマのB&Bはふかふかのベッドと目のぱっちりしたママが印象的だ。非常にコンパクトなマルタの空港にエミレーツで着いたときには日産のジュークで迎えに来てもらった。

この日の朝食はパンと豆のスープ。記録によると豆とソーセージのトマトスープとチョコレートのパン、マルタのモチモチのパン、よくわからないけど美味しいパン。パン祭りだわい。(マルタのパンはスカスカの場合もある。)

輝くマルタの青空のもと、お金をPaulwさんに支払い。お隣の電気店で働いているようだ。マルタのイメージ通りの黄土色の街を眺めながら海辺を歩いてバス停へ向かう。4月30日という季節柄、朝ということもありまだ海に入っている人はいなかったけれど、海辺でお昼寝をする人や散歩をする人、おしゃべりをするカップル。歩くだけでも十分楽しい。

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マルタも例に漏れず、島国あるある。交通事情が悪い。例えばこの前日に行ったゴゾ行きの港までのバスは超満員で、なんとか座れたものの落ち着いていられなかったし、夜にヴァレッタからスリーマに戻る時も乗れないぐらいの混雑だった。

この島国はイギリスのものだったので日本と同じくクルマは左側を走る。異常なのはミャンマーで、イギリスの植民地だったが完全にその色を排除するために左側通行を右側通行に変えるという離れ業をやってのけた。なお、このミャンマーという国には中古の日本車が人気なのだが、右側通行に変わったにも関わらず右ハンドルのまま使い続けるため、運転が怖い。ミャンマーに「〇〇保育園」とか書かれたバスがそのまま走っている姿は愛すべきものである。

・・・話が逸れた。

ちんたら走るX系統のバスにこの日も揺られて、Blue Grottoを目指す。一度空港で乗り換えだ。

ここで出会うことになった。欧米なおじさんと日本人っぽい女の子という謎の組み合わせだったけれど、とりあえず声をかけてみた。「とりあえず」ができるかどうかが結構旅では大事だ。

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自分は人をインプレッションで見てしまうことがあって、「とりあえず」人に話しかけるとしてもちょっと選んでしまっている気がする。

己のコミュ力の低さを呪うことは多い。旅でも例外ではない。

でも、度胸を持って話すと面白くなるってことを旅を重ねるうちに気がついていく。

ただし、話しかけると面白くなると気がつくことと、話しかけることができることは別だけれども。

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目的地は案の定同じ(だって他にこの方面で向かうところがないのだもの)ようなので、ご一緒させてもらうことにした。

欧米なおじさんはウクライナ人のユーリ、日本人のような女の子は日本人で同い年。話を聞くとウィーンに住んでいてマルタに語学留学で勉強(?)に来ているというめっちゃ羨ましい生活をしている。同い年だ。ここではKと呼ぶことにする。留学は大義名分で一週間マルタにいるけれど、授業は三日間とか言っていた。こんな羨ましいの、自分のメモの間違いかな。

ユーリは数ヶ月って言っていた。彼は本当に英語ができないようで、挨拶もままならないようだった。ウクライナの文化圏ならばそれが普通なんだろうか。

彼との片言のコミュニケーションによるとウクライナはすこぶる寒いとか。だからきっと南を目指してきたんだな。ロシアも同じなのかな。

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そんな話をしながら、ちんたら走るバスに揺られ、車窓を眺めながら、片言の英語で三人でおしゃべりをしながらBlue Grottoへ向かう。

 (続く)

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