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【マルタ旅行記4】蒼い海と極彩色。他に何かいる?イムドラ神殿

【マルタ旅行記4】蒼い海と極彩色。他に何かいる?イムドラ神殿

遺跡の良さは、その同じ土地の遥か昔に想いを馳せることで自分と歴史、世界をつなげることだと思っている。

例えば、この今立っているマルタの土地の3000年前、司祭が天に生贄を捧げてその怒りを鎮めたり五穀豊穣を願ったりしているとはなんともロマンなことではないか。

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とか書くのは簡単だが、そのように文書すら残っていない歴史に想いを馳せるのは私には難しい。というか、文書が残っている中世の土地でも特に感慨は湧いてこない。困ったものだ。

そんなことはどうでもいいんだ。遺跡そのものもロマンがあって非常に素敵だが遺跡のある環境は素晴らしい。

そこに遺跡や神殿があったということは、そこが聖なる土地であったり、当時都市だったと言うことだ。特に神殿は特殊な空気を持つ場所なのだ。例えば世界一有名なアテネのパルテノン神殿は小高い丘の上にある。ダーマ神殿に行けば転職も容易だ。

ハジャーイム神殿とイムドナ神殿も海に臨む穏やかな土地にある。3D映画では雷とかの様子が映し出されたことをなんとなく覚えている。なんとなく覚えているのは、私の知るこの日のマルタ島の天気の美しさと対照的だったからだろうか。

この地が生活に適していたのか、聖なる土地だったかはよく知らない。

このマルタの地には遺跡が複数残っていて、「巨石文化時代の神殿群」としてユネスコの世界遺産に1980年/1992年に登録されている。なお世界遺産は複数の建築物などで構成されており、ここの二つの神殿の他にタルシーン神殿とやらも構成遺産の一つである。

大して遠くはないイムドナ神殿へ向かうとき、人を乗せた道をバギーが力強く通り過ぎて行ったりした。

しかし、ここで黄色い花々を優しく揺らす風はマルタの土地を幸福に包む。決して静かでない青い海から優しい青い空を吹き抜け、草原を揺らす。

日差しはちょっと強いけれど、5月に入ろうとするマルタはとても穏やかで、青と緑と黄色のコントラストは岩石で覆われた遠いこの島の悠久の歴史を感じさせる。

気にならないぐらいの時間、まっすぐ歩いていくとイムドラ神殿にたどり着く。

遺跡はドーム状態の屋根に覆われており、しっかりと保存されている。キプロスやトルコでは野ざらしのところも見られるが、それとの違いはなんだろうか。

このイムドナ神殿も祭壇があり、昼と夜の長さが同じになる3月20日(又は21日)及び9月20日(又は21日)には神殿入り口へ海から昇る太陽の光が差し込む構造になっているようだ。つまりすごいのはマヤ文明とかそういったものだけではなく、こういった島でも十分に天文学は発展していたと言うことだ。

このような遺跡の保存であるが、人の手を加えて保存すると言うのは非常に結構なことである。「現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在」、などとして未来に伝えていくことは非常に有意義だ。

世界遺産は真正性・完全性が問われる。修復するときもこれらを守る必要がある。

その一方で遺跡は数千年と野ざらしにされてきたものであり、近い過去から人の手を加えて保存して行くと言うのはなんだか不思議な感じがする。

この二つの神殿を見てきたが、違いがよくわからないのが自分らしいところだ。

* * *

遺跡は満足した。

二人がどう思っているかは分かりかねるが、旅先で遺跡は一応くるが、残念ながら感慨はなかなか難しい。だが、ちゃんと勉強した上で遺跡なるものを巡っているとだんだんわかってくる。旅の楽しみでもある。

青の洞門とこれらの遺跡でとりあえず行こうと思っているところは行ったことになる。

今朝出会った日本人の方が「マルサシュロックに行こう。前行った時は市場があって、レストランもすごく美味しかった。海もすごく綺麗だよ」と言った。

まだ昼を過ぎたあたり。行かない理由はどこにもない。

タクシーが少なく、止まっているタクシーも決まったお客さん待ちのようだった。ちょっと歩いたところにあるバス停まで歩く。我々が乗ろうとする普通の路線バスもそんなに長く待たずにバスが来るようだ。

とりあえず、バス停に向かうことにした。

続く

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