【屋久島 宮之浦岳(2)】台風一過のはずが荒天の宮之浦登山。とりあえず南端の百名山は踏破

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別に特別大きいわけでもないルピートこと台風9号によって、宮之浦登頂計画が初日から遅延していた。まぁ天候のことだし止むを得ない。さて、タイミングを伺うことにしよう。

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8月7日〜10日の3泊4日の猶予しかない私たちにとって屋久島の宮之浦に登る日程は以下のいずれかに限られている。(1)から(5)に行くに従って優先順位は下がる。

(1)8月7日夕刻 淀川小屋泊→8日宮之浦岳登頂・新高塚小屋泊→9日下山→10日暇・脱島(当初の予定)

(2)8月8日夕刻 淀川小屋泊→9日宮之浦岳登頂・新高塚小屋泊→10日下山・脱島

(3)8月9日宮之浦岳登頂・新高塚小屋泊→10日下山・脱島

(4)8月8日又は9日宮之浦岳登頂(ピストン)

(5)絶望

他のルートもあるのだが、いいだろう。ということで、(1)がルピートによって狂わされたため(2)(一部のメンバーは(4))に計画を移した。

8月8日は暇になるため、社や千尋の滝を見に行ったり海中温泉に行った。

社はとても神秘的でした。

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滝はびっくりするぐらいの水量で、雨や滝の飛沫がすごくてよく見えませんでした。

海中温泉は、水着等の着用が負荷の混浴温泉であり、満ち引きによって入られる時間が限られる。波が強いとそれはそれで面白いので、どうぞ行ってみてください。湯浴みはOKと解釈されるらしいので、女性は湯浴みをご持参することをオススメします。

特筆事項といえば、屋久島うどんを食べました。一部の方は名物の飛び魚の唐揚げを食べました。

こちら、とてもよかったので安房地区で食事をする方にオススメ。屋久杉を使った内装、屋久島名物の飛び魚料理、鯖出汁のうどん。屋久島のお土産も売っている。

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結局この日も雨風が弱くならず、というかなったとしても増水は避けられないと判断して(2)の8月8日から登り始める計画も破綻し、Aコープで買った惣菜を夕食に、再びやくすぎ荘にお邪魔した。計画(3)(ピストン組は(4))となる。

「全然お腹空いていない」(飛び魚の唐揚げを食べた人)

「いや、いい感じにお腹空いた」(屋久島うどんを食べた人)

なお、この時点で台風ルピート氏は屋久島の西側にいる。

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宮之浦岳のコースタイムはピストンで9時間、登頂〜新高塚小屋の縦走組で8時間。つまりAM6:00スタートでピストン組は15:00、縦走組で14:00となる。早すぎても台風の影響が残る上、やくすぎ荘から淀川登山口まで60分程度かかることを考えるとこの時間軸で動くのが妥当だろう。

ということで、我々はなんとか6人が一台のクルマに詰め込まれて淀川登山口に出発した。

この時は概ね以下の天気図の形のようだ。困ったことに速度を上げながらも中国・四国地方を破壊中。中国・四国地方の方、大丈夫でしたか?

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宿から出た感じでは雨は強くなく、風も特筆することはない。なんならちょっと頑張ればクルマの窓から星がいくつかみられるではないか。しかしながら登山口までの道、奥に行くにつれて枝が落ちていたりすることが散見され、何度かクルマから降りて枝を端にどかす。素直な登山が難しそうなことを明示しやがる。

そんな中、なんとか淀川登山口までたどり着いた。

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淀川登山口にはクルマが程度2台停まっていた。そもそも4〜5台程度しか駐車できないため止めることができたのに一安心だ。

しかし、1番の懸念である雨足が強くなる。早速レインの準備をする。ちゃんと忘れずにゲイターまで準備していたのは6人中私だけのようだった。

ということで、お手洗いを済ませて2日遅れで私たちは登り始めた。

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淀川小屋までの道は案外普通だ。雨上がりでちょっと歩きにくいところもあるが、まぁ森の中であり、時に星空が見えたりするぐらい。降ったり止んだりなので問題ない。

特別アップダウンが激しいわけでも岩があるわけだもなく、特筆事項がないまま淀川小屋にたどり着いた。ただ、足元は悪い。

淀川小屋は割と綺麗な外観をしていた。お手洗いはある。特別汚くはない。一方でテントが5針も張れないのではないかと思われる程度の空間しかなかった。テント場の地面は草地であり、今日のコンディションでテントは考えられない。

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さて、ここからが本番だ。

私たち6人のメンバーのうち、私がリスペクトするKさん(登山経験は少なめ)と私が比較的歩くのが早く、後ろの4人よりもどうにも早く歩いてしまう。途中で後ろの部隊を束ねてペースを調整するお兄さんが「この山は一本道だから、先に行っていていいよ」と言ってくれ、ありがたく先に行くことにした。

こんな空間。晴れていたら、は考えないでおこう。

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とにかく足場が悪く、登山道が川となって水が流れ続ける。急流ではないため歩くことは可能であるが、歩きやすくはない。ちゃんとハイカットの登山靴でゲイターも装備していたため、水が浸水してくることはなかったが湿ってはきていた。

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森林限界、とまでは行かないが、低木のエリアとなり尾根となってくると見渡しが・・いや、よくない。風が出てきて、正直8月でも寒い。レインを着ていてよかった。時に休憩で取り出す行動食、ザックカバーから少し水が滲みてきており、着替えが心配になった、がそれよりも早く登ってしまいたい。

ヤクシカに遭遇。

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途中、巨大な岩でメンバーの合流を待った。

何度か抜きつ抜かれつをして、先を譲ったソロで登るお兄さんが登頂して降りてきた。

「お疲れさまでした、もうすぐ頂上なんですね」

「頂上はすぐそこです。寒いので写真を撮って終わりにしましたよ」

「縦走せずにこのまま降りるんですね」

「そうなんですよ、うちの子供が今日登りたくないって言って・・・明日、縄文杉を見るために逆から歩きます。ここから降りたらすぐなのに、本当に効率悪いですよね。でも仕方がない」

「確かにこの状態でお子さんを登らせるには・・・」

そんなやりとりをして、お兄さんは降っていった。

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「全員来たね、みんなで登ろう」

ちょっと全員で岩のしたで休憩をし、全員で再び歩き始めた。全員満身創痍で、靴の中まで水が入ったとか。そりゃそうなるよな。私はヤクシカしかしていないがサルも傷んだとか。

そんな話をしながら、私たちは宮之浦岳の頂上にたどり着いた。

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続く

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