【ジンバブエ旅行記4】初めてのアフリカ・ジンバブエひとり旅!アフリカでも輝く日本の中古車

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運よく訪れることができたその村はビクトリアフォールズの街から車で20分程度の距離にあった。約16kmぐらいだという。

ビクトリアフォールズの街自体は大きいわけではないが、例えばガソリンスタンドやスーパーマーケットなどのように生活に欠かせないものは入手できる。町の名前の由来でもある滝があまりにも大きいおかげで観光客も多く、つまり雇用も生まれる。

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早朝の滝から戻ったところ、ロッジのキッチンスペースにNがいた。

Nによるとドイツ人のおっちゃんは「昼前ぐらい」には戻るとのこと。なんとなくスーパーで買ってきたホットドックと6個入りのマフィンはいつ食べよう。そんなつまらない心配をしてしまっていた。

とりあえずマフィンは一つ食べよう。Nにマフィンを渡したかどうか覚えていないが(多分渡した、渡していないとしたら相当俺はケチだ)日本から持ってきていたブラックサンダーをお渡しした。

「うわーめっちゃ嬉しいです!写真撮るレベルです!涙出てきた」

そんな風にいってもらえるとは全く思っておらず、お近づきにもう一つお渡しした。青年海外協力隊というミッションがいかに過酷なのか垣間見えた瞬間。

Nとの話の中で、これまでいった旅の地域でバルカン半島が文化的に面白くて好きという話とか、ローザンヌ条約があるからトルコリラを頑張って積み立ててみているという話とかをし、逆にジンバブエの遺跡の話を聞いたりした。

「結局、グレートジンバブエ遺跡とかほとんど成長しないまま15世紀とかまで残ってたけど、日本は室町時代とかだしヨーロッパはルネサンスに大航海時代ですよ!文化がなさすぎるし成長しなさすぎ」

これまで世界史を横軸で見てみて特定の地域が遅れてるから不利とかあまり考えたことなかったし、それの良し悪しを考えたことはなかったが、Nのいう通り、トルコでは繁栄極まるトプカプ宮殿が作られているのにジンバブエでは石を積んで満足していた、と考えるとNの意見ももっともな感じがしてしまう。結局四大文明が強い。

* * *

ドイツ人のおっちゃんは14時近くにようやくやってきた。結局ホットドックも食べ損ねた。というか村なるところであわよくば現地の何かが食べられるのではないかと淡く期待していた。のちのそんな状況じゃないことを目の当たりにするのだが。

おっちゃんはNと私をピックアップし、約束通り村へ案内してくれるとのことだ。

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おっちゃんの乗る三菱のパジェロはこの環境に過不足ない印象だ。軽快に走るし、簡単なオフロードでもいけてしまう。

「日本車はいいね!安いし軽快だし壊れない。私はドイツ人だよ。ドイツ車もいい。メルセデスにBMW・・・高い。ワーゲンは比較的安いから悪くない。でもアフリカでは日本車だ。トヨタ、日産、三菱、スズキ・・いいものばかりじゃないか」

そんなことをいってご機嫌だ。

BE FORWARDで買ったんだ」おっちゃんが言った。

「あのBE FORWARD!やっぱアフリカはBE FORWARDなんだな」とNはいう。何も知らない私は

「BE FORWARDってなんすか」と間抜けな質問をする。

Nは説明してくれる。「アフリカで最も有名な日本企業の一つですよ。日本車の中古販売を行っていて、評判がかなりいい。」

WBSか何かで昔聞いたことがある。アフリカで日本車の中古販売でかなり成功している企業があると。それのことに間違いないとピンときた。

「聞いたことあります。」

とか言ってほとんど何も覚えていなかった。調べてみると越境ECサイトを運営する企業で、アフリカなど新興国を含めて中古車などを販売する企業。同社は中古車輸出サービスのトレードカービューを使用することでECサイトにかかる運営コストを大幅に抑えて商品価格を圧縮。またインターネットにアクセスできない人も多くいる地域ということもあり、リアルなクチコミが広告に重要であるためTシャツの配布などが聞いているとのこと。

このパジェロも3,000ユーロで購入したとか言っていた気がする。車の性能を見ても確かに激安だ。

「アフリカって言っても広いですよね。私はアフリカとくくるのには反対です。地中海側とサブサハラの赤道直下、南部アフリカ、西部では全く違う」

と私はいう。

「おーそういう考え方してくれる人は少ないんですよ。どうしても「アフリカ」って一括りにされる。実際は文化が結構違う。BE FORWARDが売れているのは南部なのかな。流通が難しいところでも自走して流通させられる、っていうのが中古車ビジネスの強みでもあるんです」

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そんなおっちゃんの運転するパジェロの荷台には何やら日曜大工の道具のようなものや砂か何かが積まれていた。

「俺は村に家を作っている。その材料を買いにマーケットに行っていたんだ」

ちょっと何を言っているかわからない。ビクトリアフォールズの街にホームセンター的なものがあってそこに言って素敵なロッジ的なものを作る木材とかセメントとかを買ってきたのか。

「これから行く村は水道も電気もガスもない。スーパーはあるが、非常に高価だ。だがすごくいいところだ」

おっちゃんはいう。

この後、我々はジンバブエの実態を目の当たりにすることになる。

続く

前話はこちら第一話からどうぞ。

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