エポスカード。ショッピングモールなどを運営するマルイが発行するクレジットカードです。
マルイのビジネスモデルやゴールド・プラチナのエポスカードのユーザーメリットの観点から考察してみます。
エポスカードはゴールドカードが一番お得?それともプラチナカード?
通常のエポスカードとゴールドカード(インビテーションの場合)は年会費無料です。
その他詳細については山ほど他のサイトがあるので、わざわざここでは書きません。そちらを参考にしてください。
クレジットカードのゴールドカード・プラチナ/ブラックカードの比率
新しい資料がなく、また資料によって異なりますが、全体で見るとゴールドカードを持っている人は11.3%(楽天インサイト2011年)から21%(クレディセゾン2011年)、プラチナ/ブラックカードを所有している人は1%から1.4%(それぞれクレディセゾン、楽天インサイト2011年)。
エポスカードの会員数は688万人、そのうちゴールド・プラチナカード会員数は215万人(2019年3月決算短信より)。つまり31.3%の人がゴールド・プラチナカードという形です。上級会員多いですね。
クレジットカードのランキング
下記、クレディセゾンの2018年決算資料より抜粋。会員数ではなく取扱高でのランキングになります。
1位 三井住友フィナンシャルグループ 14.1%
2位 クレディセゾン 14.0%
3位 三菱UFJフィナンシャルグループ 13.0%
4位 楽天カード 11.4%
5位 イオンフィナンシャル 9.3%
6位 JCB 7.0%
7位 トヨタファイナンス 5.1%
8位 VIEWカード(JR東日本系列) 3.5%
9位 オリコ 3.4%
10位 エポスカード 3.0%
11位 MIカード(三越伊勢丹) 2.0%
12位 セブンカードサービス 1.4%
今回取り上げているエポスカードは10位。
金額にするとエポスカードは1.6兆円!マルイの決算資料によると2017年(年度ではない)は1.4兆円。この200億円のずれは「年度」と「年」の違い。ではなくクレディセゾンさんは当社独自の方法により算出と書いてあるので、算出方法の違いだと思います。
本題。ゴールドカードかプラチナカードか
インビテーションがある場合、エポスカードのゴールドカードは年会費無料。プラチナカードはインビテーションがある場合20,000円。
ゴールドカードのポイント還元
ゴールドカードは年間使用額が50万円〜100万円でエポスポイントが2,500ポイント、100万円で10,000ポイント。
つまり100万円使えば還元率は1.5%以上となります。つまり、15,000ポイントはもらえる。これは通常のポイント還元率が200円使用につき1ポイント(=1円)であり、計算すると0.5%となるため。「たまるマーケット」や「選べるポイントアップショップ」によって一部での還元率を高くできます。
逆に100万円以上使っても通常の利用では0.5%分しかポイントはつきません。それを考慮すると100万円を利用するに止めるか、それ以上は「たまるマーケット」や「選べるポイントアップショップ」で還元率が1.5%のところのみの使用にとどめるのがベター。
プラチナカードのポイント還元
プラチナカードのポイント還元は100万円で20,000ポイント。200万円で30,000ポイントと100万円使用が増えるごとに10,000ポイントずつ付与される点数が増えていきます。
通常のショッピングのポイント還元率はゴールドカードと変わりません。誕生月のポイントは二倍付与されるらしいですが。
つまり100万円にとどめた場合、通常の利用ではボーナスとして20,000ポイントと通常の還元が0.5%で5,000ポイントで合計25,000ポイント。一方20,000円の会費がかかるため、実質5,000ポイント。
200万円ぴったり使ったところで還元率はようやくゴールドカードに追いつきます。300万円以上使わない場合、基本的にゴールドカードには敵わないと言うことです。
と言うことで、ポイント目当ての方は、ゴールドカードにして100万円のみ使用。それ以上の金額を通常のショッピングで使用する場合は楽天カードなど還元率が1%のもので決済するのがベター。
プラチナの方も100万円より高い金額は楽天カードを使うことが良いと思います。
プラチナカードのメリットはポイント以外の価値
プラチナカードを持つ人は海外に行く人やコンシェルジュサービスやら食事クーポンを使用する方だと思います。こちらが詳しいです(公式サイト)。
結構迷いましたが、プライオリティパスを使ってみたくてこのカードにしてしまいました。ちなみにダウングレードもできるとのこと。
マルイのビジネスモデル
何れにしてもステータス性は比較的小さいエポスカードのゴールドとプラチナとはいえ、比較的用意に手にできてしまうこれらのカード。
マルイのビジネスモデルを見てみましょう。
マルイやモディなどの小売店がメインだと思われがちですが、実際はフィンテック関連(クレジットカード含めて2018年ごろから会社はフィンテックと呼ぶようになった)が小売の約3倍の利益を出しています。クレジットカードによる積立投信サービスも始めています。
簡単に言うと、マルイは小売店で特に女性をターゲットとしてクレジット会員を作り手数料収入を得る。そしてゴールドカード・プラチナカード会員としていくことでロイヤリティユーザーとなっていく。利用者にもデメリットがない。WIN-WIN。
さて、今後どのような会社になっていくのでしょう。
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