この写真を見てどこを思い浮かべましょう。ヨーロッパ？アフリカ？西アジア？
イタリアの南の方にこんな風景あったような。いやいや、中学生の時に習ったアラブ地域の住居の印象はこういうのに近かった。チュニジアってこんな感じ？
ここは、マルタ。EUに加盟する独立国家です。
「マルタに行ってきたよ」「島だよね？イタリア？」
こんなやりとりを何度したことか。
☆マルタの概要
マルタはチュニジアとイタリアシチリア島の間ぐらいに浮かんでいます。
マルタはEUに加盟する独立国家で、通貨はユーロです。淡路島の30%ぐらいの国土の島国、人口は42万人で長崎市と同じぐらい。
言語はマルタ語（アラブ系に近いらしい）と英語。英語を話す国であることからヨーロッパ地域内から語学留学に訪れる人も多いとか（重要！！）。
英語を話すということはイギリス連邦に加盟しているということです。キプロスと同じようにユーロ使うしEUに加盟しているけれど。
そんなマルタはリゾート。1989年12月2日から3日にアメリカのパパブッシュとソ連のゴルバチョフとの間で行われたマルタ会談で44年間続いた冷戦が終わった。
クリミア半島のヤルタでイギリスチャーチル、アメリカルーズヴェルト、ソ連スターリンの会談で冷戦構造が始まったことから、「ヤルタからマルタへ」のスローガンが何処と無く浸透しているような、していないような。
ヤルタ会談は日本の教科書（世界史ベース）だと第二次世界大戦終えるために集まった、とか、そこでソ連が対日参戦する、とかそう行った内容が強調されているみたいだが、実際は国連設置と東西対立構造が決まるなどとーっても重たい会談です。
☆マルタに行く前に騎士団のことを知っておこう
マルタに行くと（日本語ならば）騎士団というワードをよく目にします。十字軍と関わりが深いやつです。
まず十字軍遠征ですが、イスラム教徒からエルサレム奪還のために1095年に始まったあれです。そんな中巡礼に来るキリスト教徒を保護するためにエルサレムで結成されたのが聖ヨハネ騎士団。
その後十字軍はエルサレムとかパレスチナを追われると、聖ヨハネ騎士団もギリシャロドス島へ。
1522年にオスマン帝国スレイマン1世によってロドス島が陥落すると聖ヨハネ騎士団はマルタ島へ本拠地を移す。そんな感じでマルタに根をはり、救援活動等をして行く。
とはいえ1798年エジプトに遠征中のナポレオンに乗っ取られ、フランスの属領に。でも2年後の1800年にイギリスのネルソン総督に援助要請を出してイギリスの保護領に。1964年の独立まで160年以上続きます。
そんなマルタ騎士団は領土こそ持たないものの、主権団体として独自に国交を持っている国もあるんだとか。
上の写真はヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂です。絶対行った方がいいよ。
☆マルタの魅力
マルタといえば海。
すっごく綺麗な海、遺跡、歴史。
この写真はスリーマからセントジュリアンを臨んでいます。
寝ている人や水浴びしている人もいました（5月）。
夕方になるとこんな感じ。
海沿いは遊歩道になっているのでそこをのんびり歩くのとか最高ですね。黄昏るなり感傷に浸るなり旅情を感じるなり。
テラスのレストランもたくさんあるのでそこで夕日を眺めたりなんかして。
世界遺産の遺跡・神殿も複数個あります。これはゴゾ島にて。
☆ゴゾ島への行き方、楽しみ方
ゴゾ島はヴァレッタからツアーが出ていますが、路線バス41番・42番に乗るとマルタ島北端のフェリーターミナルにたどり着くことができます。
私は朝一のバスに乗ってフェリーターミナルに向かいましたが、すごく混みます。。
島国あるあるの交通事情がめっちゃ悪いに該当しています。
このゴゾ島に行くバスだけでなく空港への移動やヴァレッタからスリーマへの移動もなかなか円滑にはいかないかな。極端に本数が少ないのではなく、バス自体や道路のキャパシティの面で。
ゴゾ島へのフェリーチケットを買うのも並びますのでご注意を。ついてからバス乗るのも並ぶよ。ツアーの方がいいのかもしれない。
ゴゾではアズールウインドウという浸食によって作られた岩石が有名！！
そうだったんだけどね、2016年だかの嵐で壊れたんだって。つまり、もう二度と見られません。なので上の写真には写っていません。見れないってなると見たかったなぁ。
でもこのあたりで乗せてもらえるボートからみる海はとっても美しくて、本当吸い込まれそう。
このゴゾ島やもう一つの島であるコミノ島へは現地で申し込めるツアーもたくさん出ているのでそう言ったもの活用してもいいと思います。
首都のヴァレッタは街歩きしているだけで楽しい。またそのうち。
☆マルタの名物
マルタの名物は・・・うさぎ！そう、うさちゃん。
つまりこれはうさぎのワイン煮込み。牛肉とかだったら最高に美味しいと思う。
あとはマルターゼっていうチーズとか、変わった形のピザとか。飲み物だとイタリアの影響を受けたレモンチェッロやサボテンのリキュールがあったりします。
＊ ＊ ＊
そんなマルタ。まだまだ見所はたくさんあるのでそのうち。
マルタの青の洞門Blue Grottoや遺跡などなど。
当然マルタの治安は最高で、一人旅でも大丈夫です。日本人はそれなりに見ると思います。
同じバスに乗った韓国人が「留学にマルタに来た」って言ってて、「なんでマルタにしたの？」って聞いたら「中国人が少ないから」って。
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