板橋区と言って何が思い浮かぶだろう。
(聞いたことあるけど・・・)
(東京の北の方かな・・・)
(そういえば箱根板橋って駅があったような・・・)
(・・・思い浮かばない。)
という方も多いのではないだろうか。東京に住んでいても踏み入れたことがない人もいるだろう。そんなことはどうでもいいのだが、そんな板橋区の見どころである、植村冒険館に行ってみた。
植村冒険館とは?
板橋区は東京都の23区で・・・じゃなくて、植村冒険館は冒険家 植村直己さんの業績の展示・紹介をする施設。2021年12月18日にリニューアルオープン。板橋区にあるのは植村直己さんが板橋区仲宿を拠点として活動をしていたため。
単独で厳しい自然の中で挑戦をし続けた「ウエムラ・スピリット」を後世に伝えるために、板橋区により1992年に植村記念財団が設立され板橋区蓮根に植村冒険館を設置。現在は公益財団法人。
2021年の移転の際にはふるさと納税型のクラウドファンディングにより資金を得ている。
なお兵庫県豊岡市(植村直己さんの生まれたところ)には植村直己冒険館がある。
植村直己さんとは?
植村直己さんは日本を代表する冒険家。1941年兵庫県生まれ、1960年から東京。明治大学農学部卒業。山岳部。
23歳の時にヨーロッパアルプスを見たいとの思いで資金を稼ぐために船でアメリカへ。その後ヨーロッパのモンブラン登頂。
1970年に日本山岳会エベレスト登山隊に参加、日本人初のエベレスト登頂。同年アラスカのマッキンリー登頂し、世界初の五大陸最高峰登頂者となった。
1978年に世界初の犬ソリによる単独での北極点到達。1984年に世界初のマッキンリー冬季単独登頂を果たした。そこで帰らぬとなる。
展示の内容
展示は植村さんがチャレンジしたこと(大学生時代の登山、イカダでのアマゾン川下り、エベレスト登山、マッキンリー単独登頂)のパネル展示、身につけていたものの展示がなされている。
2021年オープンということで非常に綺麗。入ったところで放映されるムービーは3パターン(5分ぐらい×3)あるので要注意。
物を大事にしていた方のようで、使用していたカバン等の展示があり。海外で集めたお土産物も。
植村さんが登頂した山々の情報。
装備品。
アマゾン川をイカダで下った話、北極圏での暮らしの展示。
ご自身でかなり写真も撮られている真面目な冒険家で、撮影不可だが写真も豊富。
サバイバルな展示としてロープの結び方、濾過器の作り方がある。身につけたいものだ。
別フロアには犬ぞりも展示してある。思ったより大きい。植村さんも犬も大変だ。
また登山に関する本もかなり豊富に集められており、隣のスペースで読むことができる。
アクセス
植村冒険館は東京都を走る中で最も不遇で知名度の低い路線 都営三田線の板橋区役所前駅から徒歩5分ぐらい。板橋区役所前駅は巣鴨から3駅と至便。20分ぐらい頑張れば十条駅からも歩ける。
また首都高の板橋本町からも近い。
入館料無料、館内所要時間30分程度。
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植村さんは関係ないが、こちらの2名の冒険記も大変おすすめ。
角幡唯介さん。まじめに面白い。
高野秀行さん。ただ面白い。
公式ウェブサイトはこちら(本記事で紹介)。兵庫県の植村直己冒険館はこちら。
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