大阪観光といえば、まぁ色々あるが、色々あるにせよ、
「大阪は何回も行った」「街なら大阪じゃなくてもいいじゃん」「そんなことより旅」という人たちも多いだろう。
しかし、大阪にはたこ焼きがあるし、(旅好きにとっては)大阪にしかない最高のスポットがある。
その名も、「国立民族学博物館」だ。
国立民族学博物館とは?
国立民族学博物館(みんぱく、minpaku)は「文化人類学・民俗学の研究活動と、その成果を展示公開する博物館活動を一体的におこなう博物館をもった研究所」(パンフレットより)。
1974年に創設、1977年に開館。
その名の通り、世界の諸民族の生活用具、言語等さまざまな視点から資料を集め、展示する。
展示の内容
展示は大きくビデオテーク(virtual or physical library of videosという意味らしい)、AブロックからCブロックに別れる。
ビデオテーク
展示会場に入る前に現れるブース。中にはモニターと感度の悪いタッチパネル。
地理・ジャンル別で無数の映像資料が見られる。例えば「ポルトガルの音楽」「パンの歴史」といった具合。
それだけでゾクゾクしてくるのだが、そもそもコンテンツ数が数えられない上に一つ一つが悠に1時間を超える。配信してほしい。
Aブロック:オセアニア・アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・西アジア
分け方が謎なのはおいておいて、最初にして最も見応えのあるゾーン。
オセアニアではアボリジニのドリーミング(土地、精神性、伝承、文化、国の保護を相互に結びつける非常に複雑な信仰体系の世界観、というのだろうか)に基づくアボリジナルアートやマオリの伝統についての展示。
アメリカはペルーのとうもろこし文化、インカ文明についての展示。ヨーロッパはキリスト教、衣装、パン・酪農の歴史などなど。アフリカは髪型の話が印象的。
西アジアではイスラムやアラビア芸術が展示される。
ヨーロッパのコーナーには言語分布がある。どの語族に該当するかも書かれている。永遠に見ていられる。
Aブロックを見るだけで1時間半程度かかる。
Bブロック:東南アジア・南アジア、言語・音楽、企画展示
Bブロックは東南アジアの乗り物の展示や南アジア(インド)の宗教であるヒンドゥー教の神々にまつわる資料。
言語のコーナーにははらぺこあおむしがいろんな言語で読まれるというニッチなコンテンツも。各言語の概要説明がされるカードや消滅した言語にどのようなものがあるかのパネルも。
音楽のコーナーは弦楽器が無数に集められていることが印象的。時間が足りん。
Cブロック:東アジア・中央・北アジア
中国、東南アジアなど。モンゴルのゲルの展示もある。北アジアはシベリアらしい。
所要時間は・・・毎日通っても1ヶ月・・・じゃ足らないかな。
興味深いコンテンツが多く、非常に見応えのある博物館だ。毎日通っても1ヶ月じゃ終わらないだろう。知識があればあるほど面白くなるのがこういった博物館の魅力だ。勉強しよう。
アクセス
アクセスは万博記念公園駅から徒歩、吹田市の万博記念公園の中。太陽の塔の背中の方にあります。
博物館にもレストランはあります。一応ミュージアムショップも。入場料は580円。USJは8,900円なので破格。
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旅好きなら行って後悔しない博物館。ぜひ行ってみてください。
公式サイトはこちら。
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