「ワーク・シフト─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」を読了したので、そのレビューを書きます。
ワークシフトは2012年に書かれた本で、今読んでも説得力のある内容です。
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ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉 新品価格 |
内容としてはLIFE SHIFTの前に当たり、これからのテクノロジーの進歩において働く際に求められることが書かれています。
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未来を形作る要因には五つある、というところから始まり、そこから話が広がっていきます。
（1）テクノロジーの進化
・世界50億人がインターネットで結ばれる
・生産性向上
・SNS・ソーシャル活動の活発化
・知識のデジタル化
・メガ企業とミニ起業家の台頭
・バーチャル世界でアバターの活用、AIアシスタント、労働力の代替
（2）グローバル化の進展
・24時間週7日休まない世界
・新興国台頭、中国インドの成長
・倹約型イノベーション
・中国インドの人材輩出
・都市化
・サブサハラエリア以外にも貧困層が出現
（3）人口構成の変化と長寿命化
・Y世代の影響力拡大
・長寿命化
・ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
・国境を越えた移住
（4）社会の変化
・家族のあり方の変化
・自分を見つめ直す人が増える
・女性の力が強くなる、バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
・大企業や政府に対する不信感が強まる
・幸福感が弱まる
・余暇時間が増える
（5）エネルギー・環境問題の深刻化
・エネルギー価格高騰
・環境変化による移住が増え、持続可能性を重んじる文化が形成され始める
自分の未来予想図を描く上で
不要な要素を捨てる→重要な要素に肉付けをする→足りない要素を探す→集めた要素を分類し直す→一つの図柄を見出す
これらの要素が詳細に説明され、さらにそこから予測される未来を論じます。
時間に追われ続ける
上記、特にテクノロジーの進歩と人口のバランス変化で、仕事で複数の案件を同時にこなすことで時間が細切れになり、時間に追われ続ける。それにより専門技能を磨きにくくなり、観察と学習の機会が失われる。気まぐれ・遊び的要素が失われる。
時間に追われ続けないためにSHIFTを。
専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築く。
自分を中心に据えつつ、ほかの人と関わりを持つ働き方を見出す。
消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的に何かを生み出す人生に転換する
仕事の世界では三つの資本が必要。
ここでいう三つの資本とは
（1）知的資本
ゼネラリストになるのではない。専門技能の習熟に土台を置き、いくつ化の専門技能を連続的に取得する。
価値の高い技能は 価値を生み出すことを理解されていること、需要が供給を上回っている、模倣されにくく、機械に代替されにくいこと。
（2）人間関係資本
人的ネットワークの強さと幅の広さ。ここからイノベーションが生まれる。
（3）情緒的資本
自分について知り、自分の選択について深く考える。
あくまで、好きな仕事を選ぶ。セルフマーケティングを行う。
お金の消費に価値を置くのではなく、経験に価値を置く生き方。
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働き方、生き方に悩んでいる私に胸に刺さる本でした。
とはいえ、LIFE SHIFTの方が面白いかも。
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