自分「マルタとキプロス行ってくるよー」
相手「いいなー。どこにあるの?というかなんでそこ選んだの?」
自分「・・・」
なぜでしょう・・・?
・・・あなたの旅の目的はなんですか?
旅の目的
ちゃんと旅に目的を持っていく人って多い。普通なのかもしれない。
「ロンドンでアフタヌーンティー」「エンジェルフォールの滝壺を探す」「紅海をダイビング」「ナミブ砂漠で星を見る」「イグアスの滝を多方面から見る」「レイキャビクでオーロラ」「宗教のメッカのエルサレム」「イエローストーンで間欠泉を眺める」「南アフリカでペンギン」「ナポリでピッツァ」「ハワイで何もしない」「タンザニアで何もないを満喫」「ルアンパバーンで托鉢」「京都でお茶」「マウントクックを見る」「キプロスで南と北の違いを感じる」「青の洞窟」「グリーンランドで犬ぞり」「ハロン湾」「ドイツでビールとサッカー」「キューバでサルサ」「グラナダでレコンキスタ」「韓国で焼肉」「セノーテを潜る」「コートジボワールのカカオ農園に行く」「とりあえずボランティア」「シカゴでマルーン5のライブ」「タイで鯛めし」「チェジュでハワイを感じる」「クリムトの絵を見る」「バスクでバル巡り」「サンティアゴでコンポステーラを歩き切る」「マケドニアのオフリド湖で・・・」「マルタで・・・」
結構たくさん思い浮かんだ。まぁせっかく出かけるのだから、何かしらハイライトはあるよね。
アクティビティ
象に乗る、スキューバダイビングなどなど、アクティビティ。ラオスのバンビエンでZIP LINEとかそういうのも楽しい。
旅の目的としたは十分だ。問題は他の日に何をするかだ。自然しかないからアクティビティが充実するのだ。
歴史を感じる
歴史を感じるのは面白い。ツアーに参加すればガイド付きで1日でも2日でも潰すことができる。ハイライトになることは間違いない。
しかし、そこで楽しむのはちゃんと勉強して知っていること、もしくはそこで学ぶ気があることが前提だ。
大体は観光地になっていて止むを得ず行くが、大概の人の印象には残らない。俺もその口だ。
美味しいものを食べる
美味しいを探すのは良い。異文化で楽しい。
問題は日数が限られていてそんなに食べられないこと、食べ比べられないこと、一人だと制約が大きすぎることだ。事前調査をすることも大切かもしれないが、如何せん、面倒臭すぎる。
そして美味しいものは日本の方が多いという問題もある。
変わったものを食べる、ぐらいが正確か。
自然を感じる
日本でも感じることができるが、自然は素晴らしい。
地球の動きを感じることができ、そこに生きる人の知恵を文化につながる。
文化を感じる
その土地ならではの、歴史・自然・人。
人がいれば文化がある。バロックの過剰な装飾とか、テーブルマナーとか。外部の人間には無駄にしか見えないこと、明らかに理にかなっていないことも多い。
だが、無駄こそ文化だ。
芸術を楽しむ
芸術の背後には歴史があり文化があり、人がいる。
弟「芸術とはバランスの悪いことだ」
何もしない
何もしないのも楽しい。
ぼーっとして過ごすのは思考の整理にもなる。
忙しない日本から抜け出し、広い大地や海を感じるのも世界を感じるのも一興だ。誰にも邪魔されない感じとかは最高だ。
問題があるとしたら、自分の性格的に長時間ぼーっとするのが苦手ということだ。
贅沢だね。
* * *
これらの全てに共通するのは、自然または文化、その両方。
歴史だって自然があって文化があって人の営みがある。
世界遺産だって自然遺産と文化遺産がある。
旅が目的
その土地には、人がいて、歴史があって、自然があって、文化がある。
どこに行っても何かがある。
アデリーペンギンでもケルン大聖堂でも何かしら一つ看板を設けるのは賛成だ。そこに至る過程で色々なことが起こり、感じるのだから。
わけがわからないのも面白いし、言葉が通じないのも面白い。時に腹立たしいことも多い。
旅に目的は必要ない。
旅の目的はそれ自体だ。そこに全てがあるのだから。目的なんて後からついてくる。
旅が目的。
目的なんかいらないから、とりあえずどっか行ってみよう。
何か変わるかも。
旅は小粒でピリリと辛い。
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