青年海外協力隊に受かってから、働き方について考えることが多い。
最初は協力隊の情報ばかり集めていたけれど、いまは働き方、つまり生き方について考えることが多い。
答えはないのだけれど、思案することは大切だろう。
私は普通の会社で会社員をしている。給料は月並みだろうか、高くはない。一応技術職で、学歴もそれなりにある。
趣味は旅に出ること。
社会人になってからの趣味で、いつからか旅で食べて行きたいと思うようにもなった。学生の時にこういう体験をしておけばよかったのだろうけれど、済んだことだから仕方ない。
入社5年目の昨年、仕事のグループが変わった。開発チームの担当するプロダクトが全く異なっており、共通する知識も実験方法とかもほぼ新しく、ゼロスタート。
先輩ともウマが合わず、仕事もうまくいかず。
上司に相談して、よくなったり悪くなったりを繰り返してきた。
気がつけば、以前から何となく興味があった青年海外協力隊の説明会に通い、応募をしていた。正直、現実感はなかった。
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青年海外協力隊では食品衛生という分野で、試験場へ行くことになっている(いた)。
イメージする青少年への教育や啓蒙とはちょっと違いそうだ。自分の技術も不足していそうだ。
どこかで、つまづいた。
行きたいという思いがいつからか薄まっていたみたいだ。
協力隊に行くメリットはある。
例えば経験、人脈、知恵、知識、時間、キャリアチェンジなど。日本にいては得られない経験が待っている。
当然コストも大きい。
正社員の退職、2年の歳月、経済的側面など。環境変化で相当エネルギーを使うだろう。
リスクもある。
再就職、人生プラン。
日本にいた場合もリスクはある。
倒産、今の職種でいたいのであれば異動。
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日本は最近になって転職も当たり前の様相を帯びてきた。
人生は100年となり、65歳で退職した場合経済的に立ち行かなくなるというリスクがあるようだ。キャリアという側面から見て、パラレルにキャリアを作って行くという意味では悪くない。でもそういうキャリアは他の方法で作ることもできる。
「何をしているの?」
A「レンガを積んでいる」
B「お金を貯めている」
C「教会を作っている」
今の自分はAなのだと思う。この意識を変えることができれば、きっとこれからもやっていける。やっていかなければならない。
政府のいう働き方改革や社会の流れは「残業」に特化しているし、協力隊から帰ってきた2年後にはまた別の社会の方針があって、もっと流動性がまして自分の力が評価されている可能性もある。
ただ、食品の試験場でその力は養われるか?もっとすごい力が養われるかも?
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取捨選択はとても辛い。
どういう決断も断腸の思いだし、忸怩たる思いだ。
行かなかった場合は「行っておけばよかった」、行った場合は「行かなきゃよかった」。やらない後悔よりやる後悔の方がいいのかな。
というかなんで協力隊のネガティブな情報はこんなに少ないのだろう、とか考えたら参加するの逆に怖すぎ(笑)。
現状、男女の参加比率が女性の方がやや多いのも堅実な男性の行き方を反映しているのかな。
働き方、生き方、メメントモリ。
いろんな人が背中を押してくれたけれど、度胸が足らないと言われればそれまでだ。全部いいわけです。
ごめんなさい。
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