熊本の観光地といえばまず熊本城が思い浮かんだが、基本的に、特に日本の場合、街を無視する傾向にある私（と仲間）は熊本城には行かないことにした。
熊本城は復興が進んでいるとも聞いているため惜しい気がするが、まぁ阿蘇の方が私にとっては魅力的だ。ということで阿蘇へ向かった。
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最速なのは東京駅からの1000円バス
例に漏れず最安値の航空券で熊本に行くため、東京の自宅から7時50分だかに成田空港をたつジェットスターに乗らねばならない。成田まで2時間を見ておけば良いのであるが、年末で混雑が懸念されるため搭乗の1時間半前に着くように行くことにした。というのも先の青森への旅の時に羽田空港7時台の飛行機に乗ろうと思ったら1時間程度の待ち時間が発生してヒヤッとしたことが記憶に新しいためだ。
逆算していくと、時間的には5時に東京駅を出る成田空港への始発の1000円バスまたはその次の便に乗ると良い。始発の5時に出るバスは混む可能性があるため、次に便になってしまう懸念を考慮すると5時を目指す必要がある。楽ではないのだが、公共交通期間でこれが本気を出せば乗れてしまうのだ。
5時のバスは満席になるほどではないが90％程度は埋まっていたように思われる。コロナ禍でなかったら乗られなかった可能性がある。私はバスなどで寝るのが比較的苦手なためぼーっとしながら成田空港に向かった。
バスの中の乗客はこんな時間であることもあって若い人が多い。帰省をするのか、私のようにどこかに行くのか。Kate Spadeの紙袋を持ったお兄さんが一人で乗っていた。遠距離恋愛中の彼女のもとにでも行くのだろうか。
成田空港の第三ターミナルはガラガラだった。つまり時間を大きく持て余した。いつもは持ち歩いているKindle paperwhiteを忘れていることに気がついて自分にがっかりした。
特に今第三ターミナルで買うものもないため保安検査に向かったが、ここもあっという間に抜けてしまった。拍子抜けだ。
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コロナ禍で？持ち込み重量が厳しくなったジェットスター
LCCに乗ることに抵抗は全くないが、2020年の初めに友人と那覇に同じく成田空港から飛んだ際に、今回と同じジェットスターに乗る際、荷物の重量チェックで友人が引っかかった。7kgを超えていたらしく、4000円ぐらい超過で払わされていた。それを見ていたため私は今回あらかじめ14kgのプランにしておいた。
基本的に甘めという噂であったジェットスターだが、このコロナが関係あるのかないのか、今回は「手荷物全て込みで7.9kg」のような形のようだ。つまりハンドバッグやお土産なども重量として扱われる。7kgとは言っているが、前述のように「7.9kg」まで認められるようだ。
一方で大きな荷物でも重量が図られないケースがあるようだ。それは搭乗のギリギリに搭乗口に行ったことと考えられている。いろんな戦略があるものだ。
後で聞いた話だが、友人は40Lのザックの背が高すぎたため背中のパットを外して対応したとのこと。LCCを使用する際は35L程度で横に長めのザックを使用することが好ましいだろう。
なお、帰路は福岡空港からセントレアまでジェットスターを使用したが同じように全ての持ち込み荷物重量を測定させられた。だがこちらは緩めで、一見7kgを超えてそうな荷物を持っている人も声がかけられていなかった。
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空から見た阿蘇の雄大な自然
阿蘇は二重式の活火山であり、阿蘇山というと中心部の阿蘇五岳を指すことが多い。広義ではその外輪山や火口原（かこうげん）も含む。外輪山は南北約25km、東西約18km、周囲約128㎞あり、阿蘇の火口原には約5万人が生活しているとのことだ（阿蘇市）。また日本百名山の一つであり、世界ジオパークにも登録されている。
そんな阿蘇山であるが、その火口がある中岳へは道路やロープウェイが整備されているため、私は友人と合流するまでの4時間弱ぐらいでそこまで向かう予定だ。
私は長距離のフライトは通路側を抑えるが、国内線や短距離路線は窓側を抑える。定刻通りジェットスターに乗り込んだ私は、Kindleがなく何もすることがなく、意味もなくスマートフォンをいじったりしていた。
気がつけば到着が近いようであった。ふと窓に目をやると阿蘇の絶景が目に映った。
ナミビアを想起した。
「早く行きたい」
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