涸沢は良い。穂高に望む景色は最高だし、広くて窮屈しない。安心感もある。しかし温泉がない。
坊ガツルにはある。久住山を主峰とした、大分のくじゅう連山の坊ガツルだ。
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坊ガツルとは?
坊ガツルはくじゅう連山にある盆地・湿原。標高約1,200メートルのところにある。
くじゅう連山の久住山、大船山等に囲まれており、タデ原湿原とともに「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」としてラムサール条約の登録湿地となっている。大分県竹田市にある。
くじゅうの山々を登る際の拠点となるキャンプ地であり、テント泊の初心者でもアクセスしやすく、傾斜が少ない道を約2時間程度歩けば坊ガツルまで着くことができる。
テントサイトは100〜300ほどあるとされ、だだっ広い。しかも地面が整備されており、ゴツゴツしてないところが多い。予約不要。電源なし、直火・花火は不可。
水場、どころか簡単な炊事場(屋根があって水が使える)やお手洗いがある。すぐ近くに法華院温泉(温泉・小屋)があり、そこの温泉には500円程度で入浴することができる。
山の中の温泉のためシャンプー等は当然使用不可。秘湯感はないが、登山の後の温泉は言わずもがな。小屋のため、お酒や食事も売っている。
5月末〜6月はミヤマキリシマが咲き乱れて非常に綺麗とのこと。GWのタイミングではまだ咲いていない。
当然法華院温泉に宿泊することもできるため、テントがない場合はそちらも良い。なお、法華院温泉と坊ガツルは徒歩5分ほどの距離。法華院温泉の敷地内にも有料のテントサイトがある。
参考は公式。
坊ガツルへのアクセス
坊ガツルへのアクセスは長者原(ちょうじゃばる)ビジターセンターからが便利。
起伏の少ない歩きやすい道。2時間程度。
バスの場合、
JR豊後中村駅→(九重コミュニティバス)→九重登山口バス停
JR別府駅→(亀の井バス、または九州横断バス)→由布院駅経由→九重登山口バス停
となる。
早朝着ができないため、初日は坊ガツルまでの移動となるだろう。
クルマの場合は長者原ビジターセンターに約100台止められる無料駐車場がある。ただし繁忙期にはそれも埋まることもあるため要注意。
ビジターセンターの近くにモンベルもある。またさすが大分県、自動車があれば近くの温泉にすぐアクセスできる。
で、坊ガツルからどこ登る?坊ガツルで一泊のオススメのコース!
坊ガツルで一泊する際のオススメコースは以下。
一日目(歩行時間 約6時間)
7時ごろ:長者原ビジターセンター(登山口)
10時ごろ:坊ガツル・テント設営
12時ごろ:稲星山・久住山・中岳等
体力や時間によってどこのあたり行くかは変えられる。
16時ごろ:坊ガツルに戻り、法華院温泉で汗を流す
二日目(歩行時間 約6時間)
4時ごろ:起床して朝ごはんを食べる
4時半ごろ:大船山へ出発
6時半ごろ:ご来光
8時半ごろ:坊ガツルに戻り、撤収。ダラダラする。
11時ごろ:長者原へ出発
13時ごろ:長者原ビジターセンターへ。そこでカレーを食べる。
その日は別府や湯布院に泊まるのも最高。
3泊4日の遠征モデルコース
遠征で来るのであればレンタカーを借りるのが最も効率が良い。
モデルコースとしては
一日目:大分空港、湯布院泊(到着時間が早ければ由布岳も)
二日目:長者原登山口〜坊ガツル・くじゅう
三日目:下山〜別府
四日目:鶴見岳、大分空港へ
というコース。温泉も見どころも多い。
おまけ:九重なの?それとも久住なの?
「くじゅう」であるが、連山とするときは「くじゅう連山」もしくは「九重連山」とする。その連山の主峰として「久住山」がある。
国土地理院的には「くじゅう連山」だし、国立公園としては「阿蘇くじゅう国立公園」。そんなくじゅう連山は大分県玖珠郡九重町(ここのえまち)と竹田市久住町(くじゅうまち)の境界にある。
くじゅうでも久住でも九重でもいいね。
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こんな素晴らしい場所、きっとそんなにない。ぜひ行ってみてください。
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