白川郷は言わずと知れた日本の誇る世界遺産だ。合掌造りを教科書で見たことがある人は多いだろう。そんな白川郷の概要、アクセスと観光ルートをまとめた。
白川郷とは?
世界遺産としての白川郷
白川郷は岐阜県にある合掌造りの集落。1995年にユネスコの世界遺産に富山県の五箇山と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録されている。白川郷と五箇山は約20km離れているが庄川で結ばれて一つの文化圏を形成。
世界遺産の登録基準は(iv)建築段階や建築技術、科学技術の発展段階を示す遺産、(v)独自の伝統集落や人類と環境の交流を示す遺産の二つが該当する。
(iv)の具体的内容としては釘などの金属を一切要していない環境・風土に合わせた建築技術、(v)は物資の生産体制や大家族制度がその内容。
この地域では白山を中心とした山岳地帯で言わずと知れた豪雪地帯。1950年台まで他の地域との交流が制限されており、農業も難しい地形。養蚕、和紙漉き、塩硝生産が産業となっていた。
白川郷の歴史
この地域の中心の山である白山は8世紀ごろから白山信仰と呼ばれる山岳信仰の霊峰とされていた。8世紀ごろから修行場として開かれ、12世紀半ば〜17世紀前後にかけて集落が形成されたと考えられている。
13世紀半ばには浄土真宗が広がり、相互扶助組織である結が作られた。江戸時代には高山藩に組み込まれたが、17世紀末になると幕府直轄領となり明治維新を迎えた。なお五箇山は江戸時代を通じて加賀藩のもの。
合掌造りが造られるようになった時期は不明であるが、17世紀後半からその原型が完成し、18〜19世紀に養蚕が始まり大規模家屋に変化したと考えられている。
白川郷の観光
白川郷観光は半日!?
まずは白川郷の外観から確認しよう。
ざっくりとこのような形だ。
右下にスケールを残しておいたが、南北に約1km、東西に200mほどのエリアが白川郷の中心だ。
このエリアを歩くのに半日もかからないため、白川郷だけをみるのであれば半日でも良いかもしれない。
白川郷に泊まって何をする?
気合いを入れて夜の写真を撮る、温泉に入る場合は1〜2泊してもよいかもしれない。2泊の場合はレンタカーがあるとマッチベターだろう。高山とかちょっと遠くの温泉に行けるし。
クルマで約20分行ったところにある道の駅飛騨白山に併設された平瀬温泉しらみずの湯、冬場は特に露天風呂が最高。
クルマがなくても白川郷集落の入り口にも温泉がある。
泊まる場所としては合掌造りの旅館や民宿、普通のゲストハウス等がある。
ゲストハウス派の方もご安心を、Aコープとデイリーヤマザキという地方の救世主、ちょっと頑張った徒歩圏内に道の駅白川郷が存在しているため食材等には困らない(時間は気をつけよう)。
白川郷のアクセス
まずは白川郷の地理関係
白川郷はこの辺り。
富山県に近い岐阜県内。
どこからいく?
白川郷は東海北陸自動車道が近くを通っているため現在ではアクセスは至便だ。
・東京からの場合:中央道で松本、その後下道で上高地〜高山、高山から高速道路で白川郷
・大阪からの場合:北陸方面からどうぞ
・名古屋からの場合:南からどうぞ
といった具合。
公共交通機関の場合、バスは高山・富山・新高岡・金沢・名古屋から出ている。そのため高速バスや新幹線等で上記シティにアクセスする。
高山にいったことがない人は高山からの日帰りとかそういうのもありです。
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白川郷の公式サイトはこちら。
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