市場はその国の生活を示す。
そこのいる人、売られているもの、建屋、その環境などはその社会や歴史を色濃く映し出す。
市場の魅力とは
海外で市場に行ったことがあるだろうか。長期の方は必ずだろうが、短期の方でもその優先度はともかく興味を持つだろう。私の場合、優先順位高く訪れるようにしている。
スーパーマーケットでは明るい照明に照らされている生鮮食品も、薄暗い屋内の市場や屋外の太陽の下では全く違った魅力になる。閉じ込められた加工食品についてはスーパーの方がよくわかるとは思うが、市場ではお土産物屋さんがあったりして効率よく(安く?)買えたりする。
市場の魅力はその物量や販売環境もあるが、そこに脈々と受け継がれてきた歴史と人々のエネルギーや生活感が見られるという大きな特徴がある。
海外旅行や旅に行く際にはその土地の名物を調べたりする方も多いだろう。しかし、そこで並んでいるものを見るのと完成された食卓を見るのでは見える景色が全く異なる。
市場が映し出す人々と物
市場のターゲットは現地の生活者であり、レストランなどで調達をする人だ。特に日中では主婦や暇そうなおじさんがたが多くいるのはどこの国でも同じだろう。
そこにいる人たちは生の人間だ。観光客もいるが、ペルーであればいかにもというペルー人が多くいる。ウズベキスタンではロシア系、トルコ系などなど様々な系統の人がいることが瞬時にわかる。
売られているのは明るい色の花だろうか、それとも食欲をそそるスパイスだろうか。そんな色や匂いで世界を感じることも楽しみの一つだ。
肉はどうだろうか。やはりほとんど豚肉は存在しないのか、それとも豚肉は頭まで売っているのか。
価格はどうだろうか。明示されているのか、それとも交渉あるのみなのか。
市場の密度はどうだろうか。
その規模にもよるだろうが、人の集まり方、物量の多さ。
その国の地理的環境は?海があるのか、内陸なのか。遊牧民系の国家なのどうか。
国の特徴
北欧の国、ラトビアではチーズや肉、屋外のキラキラした野菜たちが印象的だった。
中央アジア、シルクロードの国ウズベキスタンはとにかくエネルギーがある。人も多いし規模も大きい。肉などの扱い方にもエネルギーを感じざるを得なかった。
カナダのモントリオールやケベックでは特に質の高さを感じた。人々が洗練されており、いる人のファッションも違う。
ペルーのクスコは南米ならではの魅力。ウズベキスタン同様、建屋の中も外もすごいエネルギー。
日本の豊洲はいいでしょう。
そんなふうに開発途上国と先進国で全然違った空気感であることもまた面白さである。
実際に買うとなると困惑することばかり
実際に買うとなるとどうだろうか。
これがまた非常に難しい。
同じような店が複数あるし、やたら話しかけられてもだいたい現地の言葉しか通じない。値段設定も全くわからない。
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そんな魅力ばかりの市場、どこかに行った際は訪れて肌で感じてきて欲しい。
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