【オーストラリア・ニュージーランド】世界をもっと知るために。旅とニュースと歴史、オーストラリア・ニュージーランドの地政学。

オセアニア地球儀 地政学

オセアニアの二つの大国、オーストラリアとニュージーランド。

いずれも南半球に位置しており、他の大国と地理的に非常に遠い。これらの国は外交によってこれらを克服することが必要です。

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オーストラリア

概況

オーストラリアは人口が2,400万人でお隣のインドネシアと比べて10分の1ぐらいの人口しかいません(2016年)。移民政策など人口とかそういった関係でもややもめています。

GDPは1兆4,882億ドル(2011年)ぐらいで、世界13位、日本の5分の1ぐらいです。とはいえ一人当たりの所得は世界5位(2013年)。

1901年にオーストラリア連邦成立してイギリスからの自治権を得て、1907年にイギリス連邦の中のオーストラリア連邦に。イギリス依存を得策としたオーストラリアは1931年のウエストミンスター憲章(イギリスが海外領に外交権を与え、同君連合として平等な体系とした憲章)を直ちに批准せず、1942年にようやく批准。

完全な独立をどことするかは難しいばかりか、まだ完全に独立していないと捉えることもあるらしいです。

外交

オーストラリアは外交にかなり力を入れています。

国際連合は当然、G20、イギリス連邦、経済協力開発機構(OECD)、太平洋安全保障条約(ANZUS)、WTO、アジア太平洋経済協力(APEC)、太平洋諸島フォーラム、MIKTA、東アジアサミットなどなど。

あまり聞きなれないANZUSはAustralia, New Zealand, United States Security Treatyの略で、1949年にできたオーストラリア、ニュージーランド、アメリカの間で結ばれた軍事同盟、安全保障に関わる条約。ニュージーランドは非核化を強く進めたため実質脱退しており、オーストラリアとアメリカの同盟になっています。

あまり聞きなれないMIKTAは2013年に結成されたもので、メキシコ (Mexico)、インドネシア(Indonesia)、大韓民国 (Korea, Republic of)、トルコ(Turkey)、オーストラリア (Australia) の5ヶ国によるパートナーシップのことで、中堅国家が国際社会で存在感を出すことを目的として結成。

イラク戦争、アフガニスタンなどなどに派兵をしています。

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ニュージーランド

概要

ニュージーランドは人口470万人(2016年)、GDPは1,618億ドル(2011年)と世界57位でさらに小さい。

1907年に正式にイギリスの自治領として認められ、1931年のウエストミンスター憲章で正式にイギリス連邦に加盟、1947年にようやくイギリスと対等の主権を持つ国家となりました。

どこを独立というかはオーストラリア同様あなた次第です。

外交

国際連合は当然、イギリス連邦、経済協力開発機構(OECD)、太平洋安全保障条約(ANZUS)(上述のように名前だけ)、WTO、アジア太平洋経済協力(APEC)、太平洋諸島フォーラム、MIKTA、東アジアサミットなどなど。

G20には入っていません。

イラク戦争には派兵はしませんでしたが、アフガニスタンやインド洋に対テロの一環として派兵しています。

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オセアニアの憂鬱

ヨーロッパでもアメリカでもない。

両国の世界的地位は高い。けれど巨大な太平洋・インド洋によって特に西欧と離れていることがあり同じような待遇にしてもらえない。どこまで一緒にする必要があるかという問題はありますけれども。

第一次世界大戦では南太平洋や欧州で戦い、オーストラリアは約6万人の犠牲を払って戦後にドイツ領ニューギニアを獲得したりなどと影響力を強めます。

ニュージーランドは約1万7,000人の犠牲。イギリスの犠牲者より多い。

だから、両国とも朝鮮戦争やベトナム戦争、アフガニスタンなどに派兵をする。

オーストラリアは1947年から2007年までの60年間に56回の派兵。国際社会(西側)から高く評価されています。

実は近い東南アジアと中国

特にオーストラリアは東南アジア・中国と地理的に近いです。いつも見ているメルカトル図法の地図では離れて見えますが、実は近い。

特にインドネシアが近いです。

アジア太平洋、インド太平洋という概念があり、経済圏としてはアジアとも近い。TPPとかにも絡んでくる。

中国が幅をきかせたりするのもオーストラリア・ニュージーランドにとっては驚異とも言えます。

今後どのような外交を持って世界と向き合うのか、気になるところです。

南極に関したはこちら

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