【屋久島 宮之浦岳(1)】ルピートの状況を伺いながらもとりあえず屋久島上陸。

DSC02824 scaled - 【屋久島 宮之浦岳(1)】ルピートの状況を伺いながらもとりあえず屋久島上陸。 旅行記

【今回のルート】

初日(大雨→晴天):淀川登山口→10:00頃 宮之浦岳→13:00頃 新高塚小屋

二日目(晴天):4:00頃 新高塚小屋→縄文杉→白谷雲水峡→10:30頃 荒川登山口

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屋久島は雨が多い。ひと月で35日降ると言われ、市町村レベルでは最多の降水量となる。最多の降水量=頻度が最も高い、というわけではないので注意が必要だが、まぁ雨が多いことには変わりがなく、よく雨が降る。

なぜ雨が降るかはちょっと考えれば簡単に納得できる。

そんなわけで、雨がよく降る屋久島の九州地方最高峰、宮之浦岳を登ってきた話である。

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屋久島に来るのは2020年に続いて連続で二度目になる。2020年の屋久島をどうカウントするかは別の問題なので良いとして、今回は遠征登山ということで宮之浦岳登頂が目的だ。

昨年一緒に利尻岳を登った愉快な仲間たちと同じメンバーで登りたかったのだが、今回は一部メンバーを変えて登ることにする。時は8月、台風が危ぶまれる時期だ。

そんな予感どおり台風が来た。

天気予報をろくに見ない私は、その週になってようやく台風が(複数)発生していることを、同行する仲間からのLINEで知った。まぁ遠征だし行くことにしよう。

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この旅では、私は8:55AM HND→KOJ(鹿児島空港)のNH621を抑えていた。はねくう(羽田空港)には8:15ぐらいを目安にいきたいところだ。7時ごろに目覚めた。自宅からは1時間ぐらいではねくうに着くため、まあ問題ない。が、あろうことか、私は何を思ったかのんびり朝食を食べていた。

一つ前の便でKOJに行く友人からのLINE。

「羽田着いたー」

私は気が動転した。え、やばくないか。朝ごはんを食べている場合ではない、断じてそんな場合ではない。

私は「やばい、間に合わないかもしれない」とフラグだけ立てて適当に服を着てザックを背負い、家から飛び出た。

とりあえず電車を調べながら歩く。8:29はねくう着。流石にやばい。ANAや保安を超ゴリ押せば電車でも間に合うかもしれないが、ゲートが遠かったら絶望だ。

自宅からほど近い17号(中山道)に出てタクシーを拾う。いつもタクシーが多く走っており、17号が近くてよかったとこれほど感じたことはない。

「羽田空港まで!!超急いでください」

と伝え、タクシーを走らせる。良くも悪くも東京オリンピックで首都高を規制しておりクルマが全然いない。しかもいい運転手に当たったようで、バンバン抜いてくれる。

気がつけば、25分ではねくうに着いていた。実はGoogle Mapで29分で着くことは知っていたため、タクシーを拾った時点で勝ち戦だったのだ。というのは、10,980円の経済活動に貢献した私の強がりである。

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そんなことはどうでもいいのだが、屋久島へのフェリーで6人のメンバー中4人のメンバーが揃ってようやく今回の旅程・方針を固めた。

つまり、当初の計画では8/7夕刻に屋久島にメンバー全員集合、そのままタクシー他で淀川登山口、淀川小屋で宿泊。しかし、行きのトッピーの中でてんきとくらすやその他気象情報と睨めっこし、「これは無理だよねー」となったのだ。

「一日遅らせればルピートもいなくなって台風ファミリーで爽やかな晴天だよね、仕方ないけど遅らせよっか」ということだ。合理的。

私たちは屋久島で合流予定の残り2人のメンバーに今回の方針を伝え、今日の宿を抑えてもらうことにした。

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これが1日遅らせると決めた時ぐらいの天気図。台風としては強くはないルピート氏こと台風9号が存在しやがるのが見て取れる。

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屋久島に上陸した私たちは、仲間全員が合流する。現地で合流できるのはなんだか胸が躍る。

予約していた屋久島交通のタクシー運転手に迎えられる。台風が来ており身の安全を優先し、登山を控えることにした旨を伝える。本来なら宿までも歩いて行きたいところであるが、義理もあるので仕方なく、メンバーのうち3人でタクシーに荷物を詰め込んで宿まで送ってもらうことにする。

「えー、俺なら登るけどなー。行かなくていいのかー。なんで行かないんだ、あてにならないぞ。屋久島だからなー。行けると思うけどなー。まあ責任取れないしいいんだけどなー。登れると思うけどなー」

こんなことを宿までの約10分、延々と言われて辟易とした。

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宿に荷物を下ろし、レンタカーを追加でもう一台借り、Aコープで晩御飯の買い出しを済ます。外に出たらマジックアワーの空がとても美しかった。

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飲む以外にやることはない。

結論から言って、登山を控えたのは正解だった。

夜、台風のような(というか台風なのだが)風と猛烈な雨が断続的に降り続けた。

翌日のことは本論から外れるため割愛するが、翌日もクルマを運転するのが危ぶまれる前の見えない台風のような(というか台風なのだが)雨が断続的に降り、到底登られる状況ではなかっただろうことは容易に想像がつく。

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結局、台風一過を待ち、私たち6人はやくすぎ荘に予定外の2泊をすることとなった。

続く

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