街歩きができれば山歩きだってできる。
歩くという行為には変わりがない。
ただし準備は重要だ。なにせコンビニがあるわけでもなければ、水だって自由に入手できない。歩くという行為以外の環境は大きく異なるわけだ。
そんなこんなで最高のご来光を嗜んだ私たちは今日の山行に入る。今日の予定は8時間ほど歩いて蝶ヶ岳ヒュッテまで行くことだ。
その間に今回の縦走の唯一の百名山である常念岳を通る。せっかくなので常念小屋でTシャツだかなんかを買ってやろうと思う。
* * *
なんというか、山と高原地図やヤマレコマップの地図のコースタイムが間違っている。地図では40分とか書かれている区間だが、健脚揃いの我々がテコテコ歩いても1時間半程度かかった。つまりコースタイムは1時間程度誤っているということとなる。
それは我々だけではないようですれ違った登山者も「これは40分は無理ですよ」と言っていた。
人に大きな影響を与えかねない地図で大きな誤りがあるのは詰りたい気持ちもあるが、ここで文句を言っても解決しない上、私はそういうこともある、と考えてしまう性分だ。
そんなこともあるので登山は時間に余裕を持つということが大事なのだろう。
常念岳に登る前に常念小屋がある。常念小屋の前で一休みをすることにする。とりあえず常念小屋で山小屋グッズを見よう。
「百名山バッチは集めないの?」友人の一人に私が聞く。
「集めようかなぁ。集めてる?」
「自分は集めてないよ。一個500円、百名山全部登って全部集めたら5万円・・・」
「・・・集めるのやめようかな」
そんな会話をしながら小屋への階段を降りる。別の登山者が階段から登ってくる。
「今掃除中で入られないみたいです。小屋を開けたら怒られました。入るなって書いてあるでしょって」
がーん。結構楽しみにしていた常念小屋であったが、グッズを手に入れることはできないみたいだ。お手洗いは外にあったためそこで済ませることにした。
* * *
想定よりも常念小屋までは時間がかかってしまった。そこから常念岳に登ることになる。
「登ったと思ってもそれが頂上とは限らない」
そんなことを友人が言う。確かに頑張って登って最初見えていた頂上と思われるところに行ったがそれは頂上ではなかった。山ではありがちなことである。
と言うことで最初頂上だと思っていたものは常念岳ではなかった。
そして常念岳にたどりついた。
集合写真を撮る。
「ここで昼食にしようか」
午前10時と言う時間であったが朝食を食べたのはなにせ午前4時前。行動食は何度も食べているとはいえ疲労も溜まってきていたため反対する者はいなかった。
昼食は大天荘で用意してもらったお弁当(写真あるけど楽しみにしてください)。
私はお湯も沸かし、友人にコーヒーをプレゼントする。最高の景色、最高の天気、最高の空気、最高の仲間。つまり、最高の食事だ。
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常念岳で最高の景色を満喫した我々は最後の目的地、あと少しのはずである蝶ヶ岳へ歩き出す。
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