当たり前のように取ることができると思っていた。友人が当日取ったと言っていたし、ヨーロッパの鉄道が取れなかったとか耳にしたことがない。というのは言い訳で、結局は自分の準備不足である。ちょっと頑張れば取ることができていたのに。
絶望していたのは私だけではないが、私が最も大きかったろう。同じ便で到着した日本人は翌日の夜行列車でバクーからトビリシに移動すると言っていた。あろうことか、2日先まで満席ということが発覚したのだ。
アゼルバイジャン(バクー)からジョージア(トビリシ)への夜行列車の予約はこちら。
チケットオフィスで絶望した私は、とりあえずちゃんとチケットを用意していた日本人の方とSIMカードを購入することにする。インターネットが不自由なく使えればエアーで移動しても良いし、なんとかなるはずだ。
まずは夜行バスをスマートフォンで調べる。案外簡単に操作ができ、1日数便があることがわかった。まずはその日の21時を本命とし、最悪その後の23時の便でも良い。
しかし、いざ操作を始めてみると当日のものはインターネットで予約できないことがわかってきた。翌日の0:30であれば日付が変わっているので予約可能だ。とはいえ当該バスも空席が5席しかない。
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止むを得ず翌日0:30の便を念のため抑えておくことにする。
そして日本人の方と一緒に鉄道の駅に戻ると先ほど見かけた別の日本人Iさんがいた。「翌日の列車もやはりダメなようなので、これからバスターミナルに行きます」とのことであった。
私もできればその日の21時発のバスでトビリシに行ってしまいたかったので一緒にバスターミナルに行くことにした。
バスターミナルは地下鉄を乗り換えて行く必要があり、セントラルからおよそ40分。しょうがない。地下鉄から降りたら目の前ではあるのだが、いかんせん目の前なのに遠い。
※国際線のバスターミナルなので、トルコのイスタンブール、ロシアのモスクワ行きなどもここから出発します
そしてバスターミナル階下のショッピングモールがひどい。薄暗くて蛍光灯はぱかぱかしているし、お店もほとんどしまっている。ホラースポット。深夜にここに来ると思うと思いやられる。
また案内もない。ショッピングモールとは違うフロアにあると考え、上のフロアに移動する。そして右上に向かって外に行くと国内線?のバスターミナル。
肝心の国際線のチケットオフィスはもう一つショッピングモールを登らねばならない。ただ、階段が非常にわかりにくい上に怖い。
このオフィスもまた不案内でどこの窓口で購入すれば良いか皆目転倒もつかない。小さな文字で行き先が書かれていることに気がつき、一緒にいたIさんとともにそこに向かう。Iさんはそこで翌日のチケットを難なく購入。よかったよかった。一方私もその日の便を訊ねるがすべて満席という。そんなことあるのか。いや実際深夜便もほぼ満席だったからアジア人に対する嘘ではないだろう。
しかたなくオンライン窓口があったのでそちらで発券してもらう。本当、取っておいてよかった。
また別の話なのだが、Iさんと先ほど一緒にSIMカードを購入したYさんとの地に観光するのであるが、その途中でIさんはチケットが1日後ろにずれたものを発券されていたことに気がついた。
そして再び闇に包まれたバスターミナルに向かうと言う。どうして気がついたかは不明であるが、とりあえず気がついてよかった。当日まで気がつかなかったら他の便があったのだろうか。
そして苦い思いをするバスの旅が始まる。
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