2020年の第44回世界遺産委員会は延期。COVID-19により予定通りには開催できないと判断

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2020年4月現在、日本を含め世界では新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が猛威を奮っている。不要不急とされがちなスポーツなどを含めた文化事業関連は軒並み延期または中止を余儀なくされている。

そんな中、4月18日世界遺産委員会を運営するユネスコ(国連教育科学文化機関)は2020年6月から中国・福州市で開催予定であった第44回世界遺産委員会が中止を発表した。

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4月18日いわゆる新型コロナウイルスの影響でユネスコ中止を発表した。今回の第44回世界遺産委員会は漢民族客家の福建土楼群で中国の福建州福州市で開催予定であった。

第44回世界遺産委員会では日本からは奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が推薦されていた。本推薦は2018年に登録延期をとされて再推薦されていた。2019年10月には自然遺産の専門的調査および審査、世界遺産委員会に審査報告を行うIUCN (International Union for Conservation of Nature;国際自然保護連合。本部はスイスのグラン)のWendy Ann Strahm氏とUlrika Åberg氏が調査に訪れていた。

推薦されるエリアは奄美大島、徳之島、沖縄本島の北部、西表島。本推薦では登録基準(ix)および(x)を満たすとされている。

推薦地は奄美群島国立公園、やんばる国立公園、西表石垣国立公園の特別保護地区、西表島森林生態系保護地帯の保存地区として原生に保護されている地域の一部。

くろしおと亜熱帯性高気圧の影響を受けて、温暖多湿な亜熱帯性気候であり、常緑広葉樹多雨林に覆われている。

※登録基準(ix):植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産。ここには現在進行中の生態学、生物学の代表例も含まれている。日本の登録されている自然遺産は全て登録基準(ix)が該当。

※登録基準(x):絶滅危惧種の生息域でもある生物多様性を示す遺産。

なお2020年からは世界遺産の推薦は自然遺産・文化遺産含めて一国あたり一件に限られている。

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