書籍、「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読了したのでレビューいたします。
オススメ度:★★★★★
時間かかったなぁ。
とても良書でした。
「これから寿命は延びる。だが年金もらえるのは遅くなる。働き方(勤め方)を考えよう」
というのが大きなメッセージです。
寿命に関するエビデンスから、生まれ年が異なる人の寿命と人生設計について仮説・シナリオを立て、興味深く論じています。
従来型
教育→就職→引退 の3.0ステージ。今の日本など。
教育→就職→業界変更→引退 の3.5ステージなど。
ここにさらに色々なポートフォリオを加えて
教育→エクスプローラー→インデペンデントプロデューサー→就職→引退
など、より複雑でマルチステージ化させて行くことが今後生じるだろうと。
エクスプローラーの過程で何かに出会い、そこで気づいたことを自律的にインデペンデントプロデューサーとして企業の枠にとらわれず実験的に物事を試す。
というのもより寿命が延びるに当たって経済的理由で65歳で引退が難しくなり、より長期間働く必要性が出てくる。そのためにもマルチタレントやマルチステージが求められる。その後に例えば就職するなど。
いわゆるギャップイヤーの推奨でもあり、キャリアチェンジやパラレルキャリア、リ・クリエーション(自分の再構成的な)ものも必要となってくる可能性も大きい。
当然パートナーとの意思疎通は重要で、男女ともにフレキシブルに考える思考が求められます。
それだけではなく社会的に許容されていないのが現実なので、政府・企業が許容して行く姿勢や整備が必要と。
その中で資産を家やお金など有形資産と友人やスキルなどの無形資産に分けて考え、後者を一考すると良いでしょうという。
とても興味深いお話でした。
内閣府のタスクフォースなどで寿命等に関する政府の見解が見られます。結構面白いです。
単純に高齢社会や人口減少をうたっているだけではなく、そのエビデンスを見ることで考えさせられる内容でした。何かパラレルキャリアつめれば良いけれども。
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